エミューは課題を解決する知能を持つと判明!ただしダチョウは……
研究チームは、エミュー、レア、ダチョウの3種9個体の鳥を対象に、特別な課題(回転式の装置を使った試験)を用意しました。
この装置には、鳥が特定の動作をすることで穴を移動させ、食べ物にアクセスできる仕組みが組み込まれていました。
テストはそれぞれの種に対して、10回のセッションで行われました。
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その結果、エミュー3羽とレア1羽が装置を巧みに操作し、食べ物を獲得することに成功しました。
その4羽は、食べ物を手に入れる方法を学習し、90%以上の確率で最適な方向へ穴を動かすことができたのです。
さらに、レアの1羽はボルトを緩めて装置を分解するという意外な行動を見せ、研究者たちを驚かせました。
対照的に、ダチョウはこの課題をクリアできず、種間での認知能力の違いが浮き彫りになりました。
この結果は、エミューやレアが環境に適応しながら問題を解決する能力を持っていることを示しています。
特にエミューは、「世界で最も愚かな鳥」という汚名を返上することができたかもしれません。
今回の研究は、「古顎類は知能が低い」という従来の考えを覆すものとなりました。
実際の知能の差は、それぞれの種を同じレベルで研究することで初めて明らかになるのかもしれません。
ダチョウさん…。