「世界で最も愚かな鳥」エミューは本当に愚かなのか
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エミューは、オーストラリアに生息する世界で二番目に大きな鳥(1位はダチョウ)です。
飛ぶことはできませんが、強靭な脚を持ち、時速50キロ以上のスピードで走ることができます。
彼らは主に草や果実、小動物を食べ、広大な自然環境の中で生き抜くための適応力を持っています。
そしてこの鳥は、ある生物学者によって「世界で最も愚かな鳥」だと評価されてしまいました。
これまで、知能の高い鳥といえばカラスやオウムが代表格でした。
これらは新顎類に属します。
一方で、エミューやレア、ダチョウといった「古顎類」の鳥たちの知能は低いと考えられてきました。
しかしブリストル大学の研究チームは、「古顎類を対象にした研究は、新顎類ほど行われておらず、この差が、エミューなどに誤ったイメージを植え付けている可能性がある」と考えました。
そこで今回、彼らはエミューやレア、ダチョウがどれほどの知能を持っているのか明らかにするために、新たな実験を行いました。