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「ある音」に注意しながら自然の中を歩くと、幸福度がより高まる / Credit:Canva
psychology

“ある音”に注意して自然の中を歩くと幸福度はさらに向上する (2/2)

2026.01.26 06:30:46 Monday

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「鳥の声」を増やすのではなく、「意識を向ける」ことが大切

研究チームが詳細な解析を行った結果、精神的な幸福度を最も強く左右していたのは、鳥の声そのものの数や種類ではなく、「自然をどれだけ深く体験したと感じたか」という点でした。

そして、その自然体験を高めていた要因の1つが、鳥の声に注意を向けたかどうかだったのです。

鳥の声に注意するよう促された参加者は、「自然を味わった」「自然とのつながりを感じた」といった自然体験の評価が有意に高くなっていました。

そして、この自然体験の深まりが、満足感や回復感、穏やかな気分の向上と強く結びついていました。

重要なのは、鳥の種類が多いと感じたかどうかや、実際の種の数は、幸福度に直接影響していなかった点です。

つまり、音の量や珍しさではなく、自然に向けられた意識のあり方が、体験の質を左右していたことになります。

では、スピーカーによる鳥のさえずりの追加で、期待された効果を示さなかったのはなぜでしょうか。

研究者たちはその理由について、「参加者が無意識に不自然さを感じていたことが影響した可能性」や「もともと自然の鳥の声が十分にあり、上乗せ効果が出にくかった可能性」を挙げています。

この研究の意義は、自然環境の「量」ではなく、「関わり方」に焦点を当てた点にあります。

ただ自然を用意するだけでなく、人が自然に気づき、注意を向けられるかどうかが、回復効果を左右することを示したのです。

これは公園や植物園の設計で役立つかもしれません。

たとえば、単に鳥の数を増やすことだけを目指すのではなく、「鳥のさえずりに耳を澄ませてみましょう」といった案内や、自然に意識を向けやすくする工夫が役立つかもしれません。

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