じっくり考えると、ある人は自信がつき、別の人は自信がなくなる
私たちは日常的に、自分の判断や能力について「どれくらい正しかったと思うか」を心の中で評価しています。
重要なのは、この自信が、実際の正解や不正解、成績と必ずしも一致しない点です。
同じ成績であっても、自信を強く持つ人もいれば、必要以上に控えめな評価をしてしまう人もいます。
これまでの研究から、自信が持てない傾向と特に関係が深い要因として、不安症状と性別、いわゆるジェンダーが挙げられてきました。
不安が強い人ほど自分の判断に自信を持ちにくく、また多くの分野で女性は男性よりも控えめな自己評価を示しやすいことが報告されています。
しかし、ここで1つの疑問が残ります。
不安傾向による自信の低さと、ジェンダーに関連した自信の低さは、本当に同じ心の仕組みから生まれているのでしょうか。
研究チームは、この点を明らかにするため、「時間」という視点に注目しました。
そして、過去に実施された4つの大規模なオンライン実験のデータを統合し、合計1,447人分の行動データを分析。
参加者は、記憶課題や視覚的な判断課題に取り組み、各問題に答えたあと、自分の答えにどれくらい自信があるかを評価しました。
ここで重要なのは、自信を評価するまでにかかった時間も同時に記録されていた点です。
つまり、判断後にどれくらい考えてから自信を示したかと、そのときの自信の強さを対応づけて分析できたのです。
さらに、参加者には不安症状に関する質問票への回答と、性別の自己申告も求められました。
これらの分析の結果、判断後に考える時間が長くなると、不安が強い人では自信がさらに低下することが分かりました。
また、女性では考える時間が長くなるにつれて自信が高まり、男女差が縮まることが確認されました。
なぜ同じ「考え直す」という行為が、これほど異なる結果を生むのでしょうか。次項で確認しましょう。




























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