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ブラックジョークは万人受けしない / Credit:Canva
psychology

ブラックジョークは万人受けしない!「笑いには相性がある」と研究で明らかに

2026.03.06 06:30:50 Friday

ちょっとしたユーモアでその場の空気が温かくなることがあります。

お笑い番組が好きな人も少なくないでしょう。

しかし、すべての笑いが同じように人を楽しませるわけではないようです。

ハンガリーのペーチ大学(University of Pécs)の研究チームは、ユーモアの種類と個人の傾向の組み合わせによって、人の不安や感情の反応が変わることを実験で示しました。

特に、いわゆる「ブラックジョーク」は、好まない人にとっては逆に不安を高める可能性があることが分かりました。

この研究は2025年3月6日付の『Personality and Individual Differences』でオンライン公開されました。

The psychological reason why dark humor isn’t for everyone https://www.psypost.org/the-psychological-reason-why-dark-humor-isnt-for-everyone/
Why aren’t you laughing? – The effect of dark and light humor on anxiety and affective state https://doi.org/10.1016/j.paid.2025.113133

ユーモアにも「種類」がある

研究者たちが注目したのは、ユーモアには心理学的に異なる「スタイル」が存在するという点です。

近年の研究では、笑いは大きくライトユーモアとダークユーモアの2系統に分けられると考えられています。

ライトユーモアには、軽い冗談やからかい、人の欠点を温かく笑うユーモア、ナンセンスな笑い、機知に富んだ言葉遊びなどが含まれます。

一方、ダークユーモアには皮肉、冷笑、風刺といった、他者をからかったり社会を批判したりする要素を含む笑いが含まれます。

研究チームは、このようなユーモアの違いが人の感情にどのような影響を与えるのかを調べるため、275人の成人を対象に実験を行いました。

参加者の平均年齢は約25歳で、約76%がハンガリー人でした。

まず参加者には、普段どのようなタイプの冗談を言う人なのか、どんなユーモアのスタイルを使いやすいかを測る「Comic Style Markers」という心理尺度に回答してもらいました。

さらに、不安の状態を測る心理テストや、ポジティブ・ネガティブな感情の状態を測る質問にも答えてもらいました。

その後、参加者は6本の動画を視聴しました。

動画はライトユーモアを含むものとダークユーモアを含むものの2種類に分かれており、人気のアニメ作品のコメディシーンが使用されました。

参加者は、ライトユーモアの3本とダークユーモアの3本をまとまりごとに見た前後で、不安や感情の状態に答えました。

また研究者たちは、参加者を普段使いやすいユーモアのスタイルに基づいて4つのタイプに分類しました。

ユーモア全般にあまり関心がない人、ライトユーモアを好みやすい人、ダークユーモアを好みやすい人、そして両方のユーモアに親しみやすい人です。

そして動画視聴の前後で、不安や感情がどのように変化するかを分析しました。

その結果、ライトユーモアは多くの人で不安を下げる傾向がある一方、ダークユーモアは人によって逆効果になる場合があることが明らかになりました。

より詳細な結果については、次項で見ていきましょう。

次ページブラックジョークは「合う人」と「合わない人」がいる

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