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ブラックジョークは万人受けしない / Credit:Canva
psychology

ブラックジョークは万人受けしない!「笑いには相性がある」と研究で明らかに (2/2)

2026.03.06 06:30:50 Friday

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ブラックジョークは「合う人」と「合わない人」がいる

より詳しく見ると、ユーモアへの反応はかなり興味深いパターンを示していました。

まず、ライトユーモアを好みやすい人では、ライトユーモアの動画を見ても不安はほとんど変化しませんでしたが、ダークユーモアの動画を見ると不安が有意に増加しました。

つまりブラックジョークはこのタイプの人にとって、笑いというよりも心理的なストレスとして受け取られる可能性があるということです。

一方で、ダークユーモアを好みやすい人では、ライトユーモアとダークユーモアのどちらを見ても不安の変化はほとんど見られませんでした。

研究者たちはその理由として、ダークユーモアを受け止めやすい人は、不快な状況を笑いとして見直す「認知的再評価」を使いやすい可能性があると考察しています。

例えば医療従事者や救急隊員などがブラックジョークをストレス対処として使うことがあることは、以前から知られています。

また、ユーモアにあまり関心がない人では、ライトユーモアを見ると不安が下がる一方、ダークユーモアを見ると逆に不安が上昇しました。

さらに、両方のユーモアに親しみやすい人では、ライトユーモアで不安が減少しましたが、ダークユーモアでは特に変化は見られませんでした。

ただし、この研究にはいくつかの限界もあります。

まず実験は短時間の動画視聴で行われたため、ユーモアの長期的な心理効果までは分かりません。

また参加者の多くが若い成人であり、文化や年齢の違いによる影響も今後検討する必要があります。

さらに参加者は実験前から特に強い不安状態にあったわけではなかったため、もし強いストレス状態にある人を対象にした場合、結果が変わる可能性もあります。

それでも今回の研究は、ユーモアの心理効果が単純ではなく、笑いの種類と個人の傾向の組み合わせによって大きく変わることを示した重要な成果といえるでしょう。

ブラックジョークは、人によっては笑いになる一方で、別の人には不安の種にもなりうるようです。

やはり、笑いには「相性」があるようです。

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