画像
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

「世界最古のタコ」とされた化石、実はまったく「別の生物」だったと判明

2026.04.08 17:00:31 Wednesday

約3億年前の海を泳いでいた「最古のタコ」。

そう信じられてきた化石が、実はタコではなかったと判明しました。

この化石は2000年に発見され、「ポールセピア・マゾネンシス(Pohlsepia mazonensis)」と名付けられました。

しかし英レディング大学(University of Reading)の最新研究により、その正体はタコではなく、オウムガイ類と見られるまったく別の生物であることが明らかになったのです。

研究の詳細は2026年4月8日付で学術誌『Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences』に掲載されています。

World’s Oldest Known ‘Octopus’ Turns Out to Be An Entirely Different Animal https://www.sciencealert.com/worlds-oldest-known-octopus-turns-out-to-be-an-entirely-different-animal ‘Oldest octopus’ fossil is no octopus at all, scans reveal https://www.eurekalert.org/news-releases/1122545
Synchrotron data reveal nautiloid characters in Pohlsepia mazonensis, refuting a Palaeozoic origin for octobrachians https://doi.org/10.1098/rspb.2025.2369

3億年前の地層から見つかった化石

問題の化石は、アメリカ・イリノイ州のメイゾン・クリーク化石層から発見されました。

この化石が「タコ」と判断された理由は、一見するとタコの特徴に見える構造がそろっていたためです。

具体的には、8本の腕のような形状、目に見える構造、さらに墨袋と解釈された部分が確認されていました。

これらはタコの典型的な特徴であり、当時の研究者たちは合理的に「タコである」と結論づけました。

その結果、「タコの起源は約3億年前の石炭紀までさかのぼる」と考えられるようになったのです。

化石の画像がこちら

しかし、この解釈には当初から疑問もありました。

ただし、それを決定的に検証する手段が長らく存在しなかったのです。

今回、研究チームはシンクロトロンX線イメージングという最先端技術を用い、化石の内部を非侵襲的に詳しく調べました。

この技術は、通常の医療用X線とは比べものにならないほど高輝度で、岩石内部の微細な構造まで可視化できます。

その結果、これまで誰も見たことのなかった「決定的な証拠」が見つかりました。

それは、一直線に並んだ小さな歯の列でした。

次ページ小さな歯が覆した「化石の正体」

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

ゲーム

1位

2位

3位

4位

5位

古生物のニュースpaleontology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!