恋人たちは「性的同意」を予想以上に正確に読み取っていたと判明――1650日分のセックス調査
恋人たちは「性的同意」を予想以上に正確に読み取っていたと判明――1650日分のセックス調査 / Credit:Canva
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恋人たちは「性的同意」を予想以上に正確に読み取っていたと判明――1650日分のセックス調査

2026.04.15 20:30:04 Wednesday

カナダのトロント大学(U of T)や中国の成都医学院(CMC)で行われた研究によって、交際中のカップルが互いの「性的同意」――つまりセックスのあいだ相手がどう感じ、それをどう伝えていたかという生々しい感覚のやり取り――をどれくらい正しく読み取れているか調べたところ、男女とも相手の気持ちの上がり下がりを、かなり正確に追跡できていることがわかりました。

これまで性的同意はセックスの前段階が多く調べられてきましたが、今回の研究ではベッドの中のコミュニケーションに切り込んだという点で珍しいものです。

また従来は「男性は女性の気持ちを読み違えやすい」と考えられてきましたが、実際のカップルで答え合わせをしてみると、男女で正確さの値そのものに差がないことも確認されました。

どうして恋人同士はベッドの中で相手を正確に読み取れるのでしょうか?

研究内容の詳細は2026年2月14日に『Sex Roles』にて公開されました。

Reading the Signals: Accuracy and Bias in Men’s and Women’s Perceptions of Sexual Consent in Romantic Relationships https://doi.org/10.1007/s11199-026-01641-6

「この人の気持ち、なんとなくわかる」は本当だった

「この人の気持ち、なんとなくわかる」は本当だった
「この人の気持ち、なんとなくわかる」は本当だった / Credit:Canva

「言葉にしなくても、なんとなく今夜の相手が安心しているか、気持ちが乗っているかはわかる」 パートナーとの関係が長くなると、そう感じたことのある方は少なくないのではないでしょうか?

ベッドの上で相手の表情がふっと柔らかくなったとき、あるいは逆に、返事はしているのにどこか体がこわばっているとき――そういう微妙なサインを、私たちは日常のなかで無意識に読み取っています。

しかし心理学の世界では、長いあいだ正反対のことが信じられてきました。

「性的誤コミュニケーション理論」と呼ばれる考え方です。

この理論は、セックスに至るまでの相手の合図はしばしば曖昧で、誤解されやすいものであり、特に男性は女性の関心を実際以上に高く見積もりやすい、と主張していました。

背景にあるのは「男性がセックスを主導し、女性がそれを受け入れるか断るかを決める」という考え方です。

誘いかける場面で、男性が積極的に「OK」を読み取ろうとするあまり、空振りしてしまう——というストーリーが広く受け入れられていたのです。

つまり「人はセックスに至るまでの相手の合図を読み違えやすいらしい」ということでした。

しかし、この通説には大きな穴がありました。

検証のほとんどが「架空のシナリオ」や「初対面の相手」を使った実験だったのです。

映像を見せて「この人は性的に関心があると思いますか?」と聞くような設計です。

実際に付き合っているカップルが、現実のセックスの場面でパートナーの気持ちをどう感じ取っているかは、ほとんど調べられていませんでした。

いわばベッドの外(事前のシーン)とベッドの中(最中のシーン)の間に、橋渡しがなかったのです。

そこで今回の研究チームは、「本物のカップルで答え合わせをする」という直球の方法に出ました。

しかも測ろうとしたのは、「セックスに至る前の駆け引き」ではなく、「セックスが始まってからの、相手の感覚の読み取り合い」のほうでした。

パートナー同士がそれぞれ別々に「自分がどう感じたか」と「相手はどう感じていたと思うか」を報告し、両者を突き合わせることで、認識のズレを正確に測ろうとしたのです。

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