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Credit: canva
psychology

巡礼の旅は「6ステップの精神的成長」を促すと明らかに

2026.04.11 12:00:31 Saturday

長い道のりを歩き続ける巡礼の旅。

その経験は、単なる宗教行為や観光とは異なり、人の内面に大きな変化をもたらすといわれてきました。

台湾・日本・スペインの巡礼者を対象にした新たな研究では、この精神的成長の変化が偶然に起きるものではなく、「6つの段階」を経て進むプロセスであることが明らかになりました。

研究の詳細は中国・国立雲林科技大学により、2026年の心理学誌『Psychology of Religion and Spirituality』に掲載されています。

New study reveals six stages of spiritual growth experienced during a pilgrimage https://www.psypost.org/new-study-reveals-six-stages-of-spiritual-growth-experienced-during-a-pilgrimage/
Spiritual Transformation Through Pilgrimage: A Grounded Theory Analysis of Experiences in Taiwan, Japan, and Spain https://doi.org/10.1037/rel0000584

巡礼はいかに人を変えるのか?ーー身体から始まる変化のプロセス

巡礼とは、宗教的・精神的な意味を持つ場所を順番に訪れる長い旅のことです。

四国遍路やサンティアゴ巡礼のように、数日から数週間にわたって長距離を歩くケースも少なくありません。

今回の研究では、台湾の媽祖巡礼、日本の四国遍路、スペインのサンティアゴ巡礼という異なる文化圏の3つの巡礼を経験した15人に対し、詳細なインタビューが行われました。

その内容をもとに、巡礼中に起きる心理変化の共通パターンが分析されています。

その結果、巡礼の変化は「考え方」から始まるのではなく、まず「身体」から始まることが分かりました。

巡礼者は長距離の歩行や疲労、痛みといった身体的な負荷にさらされます。

このような状況では、普段のように物事をコントロールする余裕がなくなり、自分の弱さや限界と向き合うことになります。

研究ではこの状態を「脆弱性の力」と呼んでいます。

つまり、人は追い込まれることで初めて、自分の内面を深く見つめる準備が整うのです。

さらに歩き続けるうちに、巡礼者は「フロー状態」に入ります。

これは動作が自然に進み、思考が静まり、現在の行動に完全に没入する状態です。

参加者の中には、「自分で歩いているというより、歩かされている感覚だった」と語る人もいました。

困難に抗うのではなく、流れに身を任せる「委ね」の状態に入ることで、心の在り方が大きく変わっていきます。

このように巡礼は、身体的な体験をきっかけとして心理的な変化を引き起こす、独特のプロセスを持っているのです。

次ページ精神的成長を導く「6つのステップ」とは何か

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