PORTLの設置はハードル高め。ただし将来性に期待できる!

PORTLの重量は約180kgであり、サイズは高さ2.1m、幅1.5m、奥行き0.6mとなっています。
標準的な電気コンセントとインターネット接続があれば、通常の利用が可能とのこと。
つまりPORTLさえ設置すれば、簡単に投影された人物に会えるのです。
一方、PORTLに自分を投影するためには、少し環境を整えなければいけません。
LED照明、三脚、4Kカメラ、マイク、通話相手を映すモニター、白い背景など、簡易スタジオが必要となってくるのです。
1st l👀k at PORTL’s brand new museum quality, human sized, patent pending, 4k resolution, completely self contained, hologram projection machine. pic.twitter.com/8PUIplbgMo
— Proto Hologram (@ProtoHologram) February 23, 2020
さて、ヘッドセットがなくてもリアルで奥行きのある映像を楽しめるのはなぜでしょうか?
PORTL Incはそのメカニズムのすべてを明らかにしていませんが、いくらかは教えてくれています。
まず、PORTL内は上下左右に埋め込まれたLEDで均一に照らされています。
そしてPORTLの枠から12cmほど奥に、特注サイズの液晶タッチパネルを配置。
LEDによる影と反射、またパネル位置を調整することで、見る人の脳に奥行きを感じさせているのです。

実際に相手と会っているような臨場感があるため、普及するなら迅速で円滑なコミュニケーションの助けとなるでしょう。
海外に住む家族や友人と密接なコミュニケーションを楽しんだり、会社のプレゼンテーションに役立てたりできます。
またヌスバウム氏によると、バーチャルファッションショー、美術品の展示イベント、商品の宣伝、エンジニアによる技術講習などにも利用できるとのこと。
現在、PORTLの価格は6万ドル(約690万円)とかなり高いですが、低価格なレンタルも可能です。
そして近い将来、安価な小型版「PORTL Mini」も販売予定なので、今後普及していく可能性はあります。
もしかしたら遠い将来では、実際に誰かと会うことの方が稀なイベントになっているかもしれませんね。