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Credit: canva
psychology

メニュー表記にある工夫をするだけで「野菜オーダー」が20%増える

2026.04.01 12:00:46 Wednesday

ステーキを注文しようとメニューを開いたとき、その横に「牛」の写真があったらどう感じるでしょうか。

普段は意識しないかもしれませんが、私たちが食べている肉は、もともとは生きていた動物です。

この“当たり前の事実”を、ほんの少し思い出させるだけで、人の食の選択が変わることが明らかになりました。

英イースト・アングリア大学(UEA)らの研究チームは、メニューの表記を少し変えるだけで野菜料理の注文が大きく増えることを報告しました。

研究の詳細は2026年3月10日付で学術誌『Journal of Environmental Psychology』に掲載されています。

A Tiny Change To Menus Makes People 20 Percent More Likely To Go Veggie https://www.iflscience.com/a-tiny-change-to-menus-makes-people-20-percent-more-likely-to-go-veggie-83039
Seeing animals, choosing plants: Evidence from a cafeteria field study on food choice https://doi.org/10.1016/j.jenvp.2026.102988

「肉の正体」を思い出させるだけで選択が変わる

研究チームが行ったのは、非常にシンプルな実験です。

大学の食堂で提供するメニューを2種類用意し、ほぼ同じ内容にしながら、1つだけ違いを設けました。

それは、肉料理の横に「その肉の元となった動物の写真」を載せるかどうかです。

例えば、

・鶏肉料理にはニワトリの写真

・豚肉料理にはブタの写真

・牛肉料理にはウシの写真

が添えられました。

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実験用メニューの画像。右が動物の写真あり/ Credit: Siobhan Murray et al., Journal of Environmental Psychology(2026)

一方で、野菜料理には画像は付けられていません。

ここで重要なのは、これらの画像が感情に訴えるようなものではなかった点です。

血や屠殺の様子が描かれていたわけではなく、白い背景にただ動物が写っているだけの、ごく中立的な写真でした。

それにもかかわらず、結果は明確でした。

動物の画像が付いたメニューを見た学生は、そうでないメニューを見た学生に比べて、野菜料理を選ぶ確率が約22%高くなったのです。

つまり、「これは肉である」と示すのではなく、「これは動物だった」とさりげなく思い出させるだけで、人の選択が変わったのです。

次ページ人は「動物好き」と「肉食」をどう折り合いをつけているのか

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