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世界でもっとも「風が強い場所」10選

2026.08.03 17:00:30 Monday

風の強い日に外へ出ると、傘が裏返ったり、帽子が飛ばされることがあります。

しかし世界には、その程度ではすまないほど、すさまじい風が日常的に吹いている場所があるのです。

そこで今回は、平均的に風が強い都市から、観測史に残る極端な突風が吹いた地域まで、世界でもっとも風が強い場所を10カ所紹介します。

10 of the Windiest Places in the World https://www.treehugger.com/10-of-the-windiest-places-in-the-world-11889062

日常的に強風が吹き続ける都市と地域

1.世界でもっとも風が強い都市「ニュージーランドのウェリントン」

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ウェリントン/ Credit: ja.wikipedia

ニュージーランドの首都ウェリントンは、「世界でもっとも風が強い都市」と呼ばれることがあります。

市街地の年間平均風速は、場所によって時速約9~19kmです。

一方、市内にあるカウカウ山の観測装置では、平均時速約44kmという非常に速い風が記録されています。

ウェリントンで観測された最大の突風も、このカウカウ山で記録された時速約201kmでした。

ウェリントンがこれほど風の強い都市になった理由の一つは、南緯40~50度付近を吹く強い西風にあります。

太平洋上を遮られることなく進んできた西風は、ニュージーランドの北島と南島の間にある狭いクック海峡に入り込みます。

すると、風の通り道が狭められ、市街地周辺に強風が吹き込みやすくなるのです。

もっとも、ウェリントンの住民は風に悩まされるだけではありません。

風力発電に利用したり、市内の空気を入れ替えたりする自然の力としても活用しています。

海岸沿いには、風に向かって体を傾ける人物を表現した「風の中の安らぎ」という彫像まで設置されています。

2.アメリカでもっとも風が強い都市「カンザス州ドッジシティ」

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ドッジシティ/ Credit: ja.wikipedia

一定規模の人口を持つ都市として、アメリカでもっとも風が強いとされるのがカンザス州のドッジシティです。

人口約2万7000人のこの都市では、平均風速が時速約24kmに達します。

カンザス州は竜巻が頻発する「竜巻街道」の一部ですが、平均風速を押し上げている主因は竜巻ではありません。

より大きな影響を与えているのは、ロッキー山脈から吹き下ろし、広大なグレートプレーンズへ流れ込む風です。

同様の地形による強風は、テキサス州アマリロなどでも見られます。

3.”風の街”と呼ばれる「アゼルバイジャンのバクー」

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バクー/ Credit: ja.wikipedia

カスピ海に面するアゼルバイジャンの首都バクーは、古くから「風の街」と呼ばれてきました。

この都市では、年間の大部分で平均風速が時速約18kmを超えます。

バクーに吹く風には、大きく分けて二つの種類があります。

一つはカスピ海から吹き込む冷たい風で、ときには強風と呼ばれるほどの勢力になります。

もう一つは、内陸部から市内に流れ込む比較的暖かい風です。

冬には冷たい風によって体感温度が大きく下がりますが、風には利点もあります。

バクーでは大気汚染が問題になっていますが、絶えず吹く風が空気を入れ替えてくれるからです。

また、市街地は海面より約28m低い場所に広がっており、周囲に風を遮るものが少ないことも、強風が吹き込みやすい理由の一つとされています。

4.カナダでもっとも風が強い都市「セントジョンズ」

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セントジョンズ/ Credit: ja.wikipedia

カナダ東部のニューファンドランド島にあるセントジョンズは、極端な天候で知られる都市です。

年間の平均風速は時速約21kmを超え、時速約48km以上の突風が吹く日は、年間およそ50日に達します。

このため、セントジョンズは「カナダでもっとも風が強い都市」と呼ばれています。

さらにこの都市は、カナダの主要都市のなかでも、霧、雲、雨、雪が特に多い場所の一つです。

冬には、強風によって体感温度が大きく下がることがあります。

その一方で、年間を通した気候の穏やかさでは、バンクーバーとビクトリアに次ぐ国内3番目だとも紹介されています。

風や雪が多いことと、気温の変化が比較的穏やかであることは、必ずしも矛盾しないのです。

5.ヨーロッパでもっとも風が強い国「スコットランド」

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スコットランドのエディンバラ城/ Credit: ja.wikipedia

スコットランドがヨーロッパでもっとも風の強い国とされるようになった背景には、少し変わった出来事があります。

スコットランドのアイスクリーム会社マッキーズは、自社工場が「ヨーロッパでもっとも風の強い場所」にあり、風力発電で工場を動かしていると広告で宣伝しました。

ところが、イギリスの広告基準局がその主張に疑問を呈し、証拠を示すか、広告を取り下げるよう求めました。

そこで同社はイギリスの科学者から気象データを集め、自社の主張が正しいことを示したのです。

スコットランドの平均風速は、時速約16~29kmです。

特に風が強いのは西部と沿岸地域で、一部の海岸では年間約25日にわたって強風が吹きます。

風がもっとも強くなるのは冬です。

大西洋で発達した低気圧が次々と接近することで、強い風が吹き込みます。

こうした安定した風は、現在ではスコットランドの風力発電を支える重要な資源にもなっています。

6.南米でもっとも風が強い地域「パタゴニア」

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パタゴニアの都市ウシュアイア/ Credit: ja.wikipedia

チリとアルゼンチンの南部に広がる「パタゴニア」も、強風の影響を強く受ける地域です。

チリのプンタ・アレナスや、アルゼンチンのリオ・ガジェゴスには、南太平洋を渡ってきた強い西風が吹きつけます。

南緯46度より南にある都市としては世界最大とされるプンタ・アレナスでは、時速約60kmの風も珍しくありません。

特に風が強くなるのは、南半球の夏です。

強烈な突風が吹いた際に歩行者がつかまれるよう、一部の建物の間にはロープが張られています。

リオ・ガジェゴスの年間平均風速も時速約25kmに達し、夏にはさらに速くなります。

この風によって気温の上昇が抑えられるため、夏の平均最高気温は約21℃未満に保たれています。

次ページ観測史に残る猛烈な風が吹いた場所

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