目と脳はパラパラ漫画のよう
最初に、脳が目から得た映像を処理する仕組みを考えましょう。
光が目に入ると、その刺激は網膜にある受容体(信号変換器)によって信号に変換されます。
そして変換された信号は神経に沿って脳に渡され処理されます。
ただし、脳に渡される情報は動画ではなく画像です。目で撮影された連写画像が脳に送られ、脳がその連写画像を繋げて動画のように私たちに見せているのです。
つまり私たちの目と脳のメカニズムはパラパラ漫画のようだといえるでしょう。
当然、1秒あたりの処理画像数が多ければ多いほど、私たちが感じ取る映像は滑らかになり、実際に起こっている現象をより正確に感じ取ることができます。
ちなみに2016年の調査によると、人間は毎秒50~100フレームを処理しますが、一部の鳥類は毎秒145フレーム、イエバエは毎秒270フレーム以上、最速のハエは毎秒400フレームも処理できるとのこと。
人間の映像処理能力は他と比べるとそこまで高くないのです。