「相手の声を邪魔する」仮説は、ほとんど支持されなかった

研究チームはまず、仮説を1つ立てました。
相手の鳴き声を効率よく邪魔するために合の手を入れているのではないか、という考えです。
確かめ方は、比べること。
合の手を出す時刻をでたらめにした数値シミュレーションと、実際の録音とを、個体ごとに突き合わせました。
効率よく相手の高潮音に重ねていると言えたオスは、23匹中2匹(8.7%)にとどまりました。
相手の声をかき消すために合の手を入れている、という説明は、全体としては支持されなかったのです。
2匹の鳴き声のやりとりには、タイミングのほかにもう1つ見つかったことがあります。
2匹は、ときどき声の種類を入れ替えていました。
高潮音を出していた側が合の手に回り、合の手を入れていた側が高潮音を出す。
相手の声を邪魔するためでないなら、この規則正しい掛け合いは何のためなのでしょうか。
























