算数の力を支える「解き方」と「選び方」

足し算や引き算を解くとき、子どもはいくつかの「解き方」を使い分けています。
今回の研究で調べたのは、1つずつ数え上げる「数える」、覚えている答えを記憶から取り出す「思い出す」、数を分けて計算しやすくする「分解する」の3つです。
算数の問題を解く力は、こうした解き方をうまくこなす力と、どの解き方を使うかを選んだり切り替えたりする力の組み合わせで成り立っています。
後者のように、自分の頭の使い方を一段上から管理する働きは「メタ認知」と呼ばれます。
ところがこれまでの調べ方では、こうした外から見えない働きを同時に数字で表し、脳の広い範囲の仕組みと結びつけられていませんでした。
そこで研究チームは、8〜10歳の子ども68人(うち女の子38人)を対象に、発達性ディスカリキュリアの子と、算数を年齢相応にこなせる子を比べました。
使ったのは、問題を解く様子から見えない頭の働きを推し量る「計算モデル」と、脳全体に散らばった活動の模様からグループを見分ける方法の2つです。
この2つを組み合わせて、解き方の「こなし方」と「選び方」、そして脳の働きを、一度にとらえようとしたのです。





















