恋バナで分かるのは、いつも片側だけ

修学旅行の夜、消灯後の布団の中で始まる「好きな人いる?」の打ち明け話。
そこで分かるのは、同じ部屋の友だちが誰を好きかまでです。
その相手が友だちのことをどう思っているかは、相手の部屋の恋バナでも聞かない限り分かりません。
思春期の恋の多くは、こうした相手の気持ちが見えない片思いから始まります。
片思いはたとえ実らなくても、本人の自己像や友だちとの関係を形づくる、思春期の大切な経験です。
しかし研究の世界では、思春期の恋愛といえば、これまで主に「付き合っている2人」の関係が調べられてきました。
誰かに片思いをすること、そして誰かの片思いの相手になることは、あまり調べられてこなかったのです。
そこでフローニンゲン大学のメリッサ・ゴンサレス=ロヨラ氏らの研究チームは、「誰が誰を好きなのか?」という素朴な問いに取り組みました。
恋の相手選びを進化の観点から説明する考え方(性淘汰理論)に従えば、人気がある、見た目がいい、友だちが多いといった「目立つ魅力」を持つ人ほど、好意を集めやすいと予想されます。
どんな生徒が好きな人に選ばれやすいのか、どんな生徒がよく人を好きになるのか、そして似た者どうしが惹かれ合うのかを確かめるのが狙いです。
ただし、片思いか両思いかを知るには、好きな側と好かれた側、両方の本音を手に入れなければなりません。





















