片思いは釣り合う相手ではなく「見上げる相手」へ向かう

「似た者夫婦」という言葉があるように、恋人選びでは似た者どうしが結びつきやすいことが知られています。
けれども今回の片思いでは、人気や見た目、友だちの多さが自分と似ている相手を選ぶ傾向は見られませんでした。
研究チームは、思春期の片思いは自分と釣り合う相手を探すというより、自分より目立つ相手や格上に見える相手に向かう「憧れ」に近いのではないかと考えています。
もっとも、今回の結果は、オランダの田園地帯にある1つの学校から得られたものです。
都会の学校や文化の異なる地域でも同じ数字になるかは、まだ分かっていません。
それでも、学校まるごとの「好き」を双方の答えから突き合わせ、その大半が一方通行であることを数字で示した意味は小さくありません。
次の課題として挙げられているのは、同じ生徒たちを時間を追って調べ、人気や友だちの多さと「好き」のどちらが先に生まれるのかを確かめることです。
ユーモアのセンスや共感力といった、今回は測っていない性格の違いを加えることも提案されています。
研究チームは片思いを、交際と違って友だち関係を大きく崩さずに、人を好きになる気持ちや周りの評価を経験できる「リスクの小さい練習の場」と位置づけています。
片思いに悩む10代にとって、「両思いは1割強」という数字は、ささやかな慰めになるかもしれません。





















