カリフォルニアの人工培養肉施設がもうすぐオープン!
現在、世界中の企業が培養肉の開発に取り組んでいます。
アップサイド・フーズ(Upside Foods)社もそれらの1つであり、来年の営業に向けて大規模な建設が進められてきました。
彼らが建設しているのは、「EPIC:Engineering, Production, and Innovation Center」と呼ばれる人工培養肉の生産施設です。
施設の大きさは1万6000m2にもなるとのこと。
アップサイド・フーズ社は「今のところ世界最先端の人工培養肉施設」だと主張しています。
さらにEPICには商業用の培養肉を年間180トンも生産する能力があると言われています。
では、アップサイド・フーズ社の培養肉はどのように作られるのでしょうか?
最初に、生きた動物や卵などから人工肉の元となる細胞のサンプルを入手。
その後サンプルは施設の容器に入れられ、アミノ酸や糖類などのさまざまな栄養素が与えられます。
そして動物が成長するのと同じようなプロセスで培養肉が形成されていくのです。
2~3週間ほどで人工肉が完成するので、あとは検品・梱包作業を経て、私たちの元に届けられます。
アップサイド・フーズは培養肉のメリットを次のように語っています。
「培養肉の生産は、従来の肉生産と比べて、必要な土地や水を最大で90%削減できます。
さらにCO2排出量も90%削減できるかもしれません」
同社はまだアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を得ていないようですが、2022年1月には営業を開始する予定です。
施設のオープン後は、製品テストや見学のために施設内に入ることもできるのだとか。
新しい培養肉施設は培養肉をもっと身近なものにしてくれるでしょう。
もしかしたら、近くのスーパーに人工培養肉が並ぶ日も遠くないかもしれません。