カクレウオは「ナマコの肛門」を隠れ家にする
カクレウオ科(学名:Carapidae)はアシロ目に属する海水魚の一グループで、これまでに7属31種ほどが見つかっています。
彼らはインド洋から太平洋、大西洋の熱帯〜亜熱帯にかけて広く分布し、沿岸の浅い海から水深2000メートルの深海に至るまで、生息範囲も非常に広いです。
カクレウオは細長く伸びた円筒形の体型を持ち、最大種だと全長40センチほどになります。
そんな彼らの最大の特徴は、ヒトデや二枚貝といった他の底生生物の体内に隠れ住む習性を持つことです。
英名の「パールフィッシュ(Pearlfish)」は、カクレウオ類の1種がカキの殻の中に潜んだ状態で発見されたことに由来しています。
特にカクレウオの最良の隠れ家となっているのがナマコのお尻の穴です。
カクレウオは天敵に見つかりやすい昼間はナマコのお尻の穴に潜み、夜間になると外に出て甲殻類などの餌を食べに行きます。
では、彼らはどうやってナマコのお尻の穴に入り込むのでしょうか?