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「緊急避妊薬ノルレボ錠」はどう体に作用するのか?常用のリスクは? (2/2)

2025.08.30 12:02:36 Saturday

前ページ妊娠の仕組みと、“ピル”と“緊急避妊薬”が働くタイミング

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なぜ”緊急”なのか? アフターピルを常用するリスク

もしアフターピルも通常ピルも同じホルモンで避妊するなら、アフターピルをコンドーム代わりに避妊してもいいのでは?

そんなことを考える人もでてくるかもしれません。しかし、ノルレボ錠はあくまで”緊急時の最後の手段”とされています。では、なぜこの薬の常用は推奨できないのでしょうか?

緊急避妊薬ノルレボ錠は、通常のピルの何倍ものホルモン量を一度にまとめて服用します。

そのため、服用直後から月経周期が乱れ、不正出血が起きたり、強い頭痛や吐き気、倦怠感が生じたりと、ホルモンバランスの急変による体調不良が起こりやすくなります

ホルモンバランスの乱れによって次の生理が大幅に早まったり、逆にかなり遅れたり、普段とは全く違う体調の変化が出たりと、一時的でも明確な影響が現れる場合があります。

では、緊急避妊薬をコンドームの代わりに普段から繰り返し使うとどうなるのでしょうか。

実際には「月経周期中に複数回の使用は推奨されない」「頻繁な使用による長期的な安全性は確認されていない」となっています。

繰り返しの使用によってさらにホルモンバランスが乱れやすくなり、生理不順や予測不能な出血、持続的な体調不良が慢性化するリスクもあります。

そのため、緊急避妊薬を「普段の避妊薬」や「コンドームの代用」として使うのは、医学的に極めて危険です。

さらに重要なのは、長期的な常用リスクを調査した研究自体が現時点で存在しないという事実です。

そもそも危険性が明白なので、何度も使い続けた場合に将来どんな影響が出るかを示す科学的な調査データはまだありません。そのため予期せぬ深刻な健康被害のリスクを否定できません

まとめると、アフターピルは本来“最後の切り札”であり、体のホルモンバランスを強制的に急変させる薬です。

単回利用の安全性は確認されていますが、繰り返しの利用や安易な常用は、短期的にも長期的にもどんな悪影響があるか分からず、安全性が全く保障されていません。

低用量ピルなどの計画的な避妊法とは長期的なリスクの考え方が全く異なるため、“緊急用”以外でのアフターピルの常用は絶対に避けるべきです。

正しい性教育とは、ただ知識を持つだけでなく、

自分の体を守るために“どんな選択肢があり、どんなリスクがあるのか”をきちんと理解し、賢く行動できるようになることです。

便利なものがあると雑に理解するのではなく、アフターピルは“本当に必要な時”だけ使うリスクの高い薬と認識することが、自分自身と大切な人を守るために大切なことです。

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「緊急避妊薬ノルレボ錠」はどう体に作用するのか?常用のリスクは? (2/2)のコメント

ゲスト

万能薬はないということですね。

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