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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

1400年前の「キューブ型の頭蓋骨」をメキシコで発見 (2/2)

2025.12.08 17:00:58 Monday

前ページ山中の古代集落と「頭のかたち」の謎

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文化の境界線と“頭の形”のメッセージ

では、なぜこの男性はわざわざ珍しいキューブ型の頭蓋骨を持つに至ったのでしょうか?

最新の化学分析により、彼が生まれも育ちもバルコン・デ・モンテスマ地域であり、一生をこの土地で終えたことが判明しています。

つまり、「頭の形が特殊だからよそ者」という単純な図式は成り立ちません。

実は、メソアメリカ各地では「どの文化に属するか」を頭の形で示すことが広く行われていました。

微妙に違う頭蓋変形の型は、そのまま“文化の名札”でもあったのです。

この男性の頭を変形させたのは、もしかすると異なる文化グループの出身者だったのかもしれません。

また、当時の社会の中で特別な地位や役割を示していた可能性も考えられます。

バルコン・デ・モンテスマでは、多数の円形基壇や墓、そして複数の民族集団の影響が複雑に重なっており、頭蓋変形のスタイルにもさまざまなバリエーションが見られました。

このキューブ型頭蓋骨は、今なお正確な意味や動機が解明されていません。

しかし、文化やアイデンティティが“身体”というかたちで表現されていたことだけは確かです。

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