「見せびらかし感」が出ると逆効果になる
研究チームは「体験」と「温かみ」の関連を調べるため、更なる実験を行いました。
実験2では、観察者が消費者の「動機」をどう推測するかが鍵だと考え、475名を対象に検証しました。
参加者にはSNSプロフィールを見せ、そこに購入動機の説明を加えました。
「純粋に楽しみたかったから」という内発的動機の説明、「周りに羨ましがられたかったから」という外発的動機の説明、そして動機の説明がないパターンの3条件を設定しました。
結果は興味深いものでした。
動機の説明がない場合、参加者は体験消費者を「純粋な楽しみのため」に購入したと推測し、物質消費者を「見せびらかしのため」に購入したと推測しました。
そして体験消費者の方が温かいと評価されました。
ところが、外発的動機(見せびらかしたかった)が明示された場合、体験消費者の温かみ優位性は消失しました。
さらに驚くべきことに、評価が逆転したのです。
「SNSで注目を集めたくて旅行した」人は、「純粋に車が好きで高級車を買った」人よりも冷たいと評価されました。
体験消費の温かみ効果は、観察者が「この人は純粋に楽しんでいる」と推測することに依存していたのです。
見せびらかしの意図が透けて見えると、せっかくの温かみ効果は台無しになります。
実験3では、334名の大学生を対象に、体験が「一人」か「誰かと一緒」かで印象が変わるかを調べました。
研究チームは、動機(内発的 vs 外発的)と社会的文脈(単独 vs 友人と一緒)を組み合わせた4つの条件を設定し、ターゲット人物の温かみや友人になりたいかどうかを評価させました。
結果、温かみの優位性が確認されたのは「友人と一緒に体験」かつ「純粋に楽しみたかった」という条件のみでした。
一人での高級旅行は、たとえ本人が心から楽しんでいても、観察者に温かみを感じさせませんでした。
体験消費が温かみを伝えるには、内発的動機と推測されることに加え、他者と体験を共有しているという要素が不可欠だったのです。
これらの発見は、SNSでの自己呈示に実践的な示唆を与えます。
富やステータスを示しつつ好印象も得たいなら、「物」より「体験」を投稿する方が効果的です。
ただし、見せびらかし感を出さないこと、そして誰かと一緒の写真を選ぶことが重要になります。
一方で研究者は、体験消費が常に優れているわけではないと指摘しています。
支配的なリーダーシップを示したい場面など、あえて「冷たさ」や「威厳」を伝えたい状況では、物質的消費の方が適切なシグナルになりうるのです。
結局のところ、私たちの消費行動は単なる買い物ではなく、周囲へのメッセージでもあります。
何を買うかだけでなく、それをどう見せるかによって、相手に伝わる印象は大きく変わるのです。































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「体験…もの…。結局は見せびらかしているのでは?見せびらかしている時点でいい反応は得られなかろう?」
「なんだぁ…てめぇ…。」
わざと見せびらかすやつは、
以前に誰かの物/体験がうらやましくてしかたがなかった
自分も欲しい、というより、自分も誰かにうらやましがられたい
自分自身が心底楽しんでいるわけではない、というか、心底楽しめる物/事なんかない
という、かわいそうなやつだよ。
そんで、他人からさらになにか(たいていはmoney)を得ようとしているから「温かみがあると評価される」かどうか気にする。
たんまり稼いで心底好きなことをなるべくひそかに楽しめばいいのに。
見せびらかすと嫉妬されたりたかられたり犯罪に巻き込まれたりと、ろくなことがないぞ。