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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

インドネシアの洞窟で「世界最古級の岩絵」を発見、約6万8000年前

2026.01.22 21:00:11 Thursday

人類が「絵を描く存在」になったのは、いつ、どこだったのでしょうか。

その問いに大きな手がかりを与える発見が、インドネシアの洞窟から報告されました。

洞窟の壁に残された人の手形。

それが約6万7800年前までさかのぼる「世界最古級の岩絵」である可能性が、豪グリフィス大学(Griffith University)の研究で示されたのです。

研究の詳細は2026年1月21日付で学術誌『Nature』に掲載されています。

World’s Oldest Rock Art Discovered in Indonesian Cave https://www.sciencealert.com/worlds-oldest-rock-art-discovered-in-indonesian-cave Hand shape in Indonesian cave may be world’s oldest known rock art https://www.theguardian.com/science/2026/jan/21/hand-shape-indonesia-cave-rock-art-67800-years-old
Rock art from at least 67,800 years ago in Sulawesi https://doi.org/10.1038/s41586-025-09968-y

洞窟に隠れていた“最古級の手形”

【洞窟内に発見された手形の画像がこちら

今回注目されたのは、インドネシア・スラウェシ島沖のムナ島にある石灰岩洞窟「リアン・メタンドゥノ」で発見された手形ステンシルです。

この洞窟は観光地としても知られていましたが、問題の手形は、より新しい動物画や図像の間に紛れ込み、長らく見過ごされていました。

調査を主導したのは、グリフィス大学の考古学研究チームです。

彼らは、岩絵そのものではなく、絵の上に形成された方解石の薄い層を年代測定しました。

この方法では、水に溶けるウランが時間とともにトリウムへと変化する性質を利用し、鉱物層が形成された年代を正確に推定できます。

その結果、この方解石層は少なく見積もっても約6万7800年前に形成されたことが判明しました。

重要なのは、これは「絵が描かれた正確な年代」ではなく、「これより前に絵が存在していた」ことを示す最小年代だという点です。

つまり、この手形ステンシルは、少なくとも約6万7800年以上前に描かれていたと考えられるのです。

次ページ人類の移動史と芸術の起源を書き換える可能性

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