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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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森に作った「空中の橋」をオランウータンが初利用ーー2年越しの夢が実現

2026.04.28 12:00:27 Tuesday

森の中に造られた「空中の橋」。

それを渡るのは、人間ではなくオランウータンです。

しかもこの瞬間は、保護活動家たちが2年間も待ち続けた「決定的な一歩」でした。

インドネシア・スマトラ島で、深刻な絶滅危機にあるスマトラオランウータンが、人工的に設置されたキャノピーブリッジを使って道路を横断する様子が初めて確認されました。

この成果は、分断された森を再びつなぐ可能性を示す重要な出来事として注目されています。

実際の映像を見てみましょう。

 

‘Cries of delight’ as Sumatran orangutan filmed using canopy bridge to cross road for first time https://www.theguardian.com/environment/2026/apr/25/first-footage-endangered-sumatran-orangutan-using-canopy-bridge-cross-road-hope-species-aoe

道路が森を引き裂くーー孤立するオランウータンたち

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スマトラオランウータン/ Credit: ja.wikipedia

今回の舞台は、インドネシア北スマトラ州のパクパク・バラット県です。

この地域には、スマトラオランウータンが約350頭生息していますが、彼らはある問題に直面していました。

それは、人間の生活に欠かせない道路の存在です。

ラガン・パギンダル道路は、村々を学校や医療機関、行政サービスと結ぶ重要なインフラですが、同時に森林を真っ二つに分断してしまいました。

その結果、オランウータンはシランガス野生生物保護区とシクラピン保護林の2つの集団に分かれ、互いに行き来できなくなってしまったのです。

2024年に道路が拡張されると、木々の上を伝って移動するオランウータンにとって、もはや自然に渡ることは不可能になりました。

樹上で生活する彼らにとって、地上に降りて道路を横断するのは極めて危険であり、現実的な選択肢ではありません。

しかし、こうした分断は単なる移動の不便にとどまりません。

オランウータンは繁殖のペースが非常に遅く、小さな集団に閉じ込められると近親交配が進み、遺伝的な多様性が失われてしまいます。

やがては個体群が弱体化し、見かけ上は生き残っていても長期的には絶滅に向かう「機能的絶滅」に陥る危険があるのです。

この状況を打開するため、現地の保護団体タングー・フタン・カトゥリスティワ(TaHuKah)とスマトラオランウータン協会(SOS)は、新たな試みに乗り出しました。

それが空中に架ける橋です。

次ページ2年越しの「一歩」、慎重な観察の末に渡った橋

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