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「アドバイスを求める」よう促す言葉とは / Credit:Canva
psychology

「アドバイスを求める人」に育てていく”言葉”とは?

2026.06.03 06:30:15 Wednesday

「もっと積極的にアドバイスを求めてくれたらいいのに」

部下や後輩に対して、そう感じたことのある人は少なくないかもしれません。

一方で、助言を求める側は、「忙しいのに迷惑ではないか」「時間を奪ってしまうのでは」と遠慮し、なかなか声をかけられないことがあります。

ドイツのケルン大学(University of Cologne)の研究は、どうすれば「アドバイスを求める人」になっていくか教えています。

この研究は2026年4月9日付で学術誌『Academy of Management Journal』に掲載されました。

People who are aware of the advantages for both parties are more likely to ask for advice, study shows https://phys.org/news/2026-06-people-aware-advantages-parties-advice.html
A Prosocial Perspective on Advice Seeking and Networking: How Focusing on What Advice Givers Can Gain Motivates Advice Seekers to Reach Out More https://doi.org/10.5465/amj.2024.0635

なぜ人はアドバイスを求められないのか?

仕事や就職活動では、他人の経験や知識から学ぶことが大きな助けになります。

しかし実際には、「迷惑をかけるのでは」と考え、必要な場面でも助言を求められない人は少なくありません。

これまでの研究では、「断られるのが怖い」「無能だと思われたくない」といった、自分側の不安が主に注目されてきました。

ですが今回の研究チームは、「相手に負担をかけるのではないか」という不安に注目しました。

アドバイスを求める側は、「自分だけが得をして、相手は時間を失う」と感じやすいのです。

しかし実際には、助言する側にも利益があります。

そこで研究チームは、「アドバイスする側にもメリットがある」と伝えることで、人はより積極的に助言を求めるようになるのではないかと考えました。

研究では、キャリアパスや企業、業界について情報を得ようとする求職者を対象にした2つのフィールド実験と、さまざまな業種の従業員を対象にした4つのオンライン実験を実施しました。

参加者には、アドバイスをする側にも得るものがあると伝え、その後、実際にどれほど他者へ助言を求めるかを調べました。

すると、こうした説明を受けた人たちは、より積極的にアドバイスを求めるようになりました。

実際、アドバイスを求めるために相手へ連絡する件数は約40%増加し、得られた助言の質も低下しませんでした。

では、なぜこの方法はここまで効果的だったのでしょうか。

次ページ「アドバイスを求めること」は相手の利益にもなる

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