理由2「恒星間旅行には莫大なエネルギーが必要」
2つ目の問題は、エネルギーです。
宇宙船を高速で動かすには、膨大なエネルギーが必要です。
しかも、速度が光速に近づくほど、必要なエネルギーは急激に増えていきます。
相対性理論では、物体は光速に近づくほど加速が難しくなります。
光速に達するには無限のエネルギーが必要になるため、質量を持つ宇宙船が光速そのものに到達することはできません。

さらに、宇宙空間は完全な空っぽではありません。
真空に近いとはいえ、そこには水素原子などの微粒子がまばらに存在しています。
低速であればほとんど問題にならない粒子でも、光速に近い速度でぶつかれば、強烈な放射線や熱として宇宙船に襲いかかります。
それは乗員や機器にとって致命的なダメージとなり、船体を少しずつ削り、最終的には破壊する可能性もあります。
SFでは、ワープ航法のように光速を超える移動がよく描かれます。
実際、物理学者は、理論上は空間そのものを伸び縮みさせることで、見かけ上の超光速移動が可能になるモデルを提案しています。
しかし、これにも現在の科学では実現不可能なほどのエネルギーが必要だと考えられています。
ここで、さらに根本的な疑問が出てきます。
なぜそこまでして地球に来る必要があるのでしょうか。
地球に存在する資源や物質は、地球にしかない魔法のようなものではありません。
地球まで到達できるほど高度な文明なら、必要なものを自分たちの惑星や近隣の天体で作り出せる可能性が高いです。
つまり、恒星間航行にはあまりにも大きなコストがかかる一方で、地球を訪れる合理的な理由はそれほど明確ではないのです。





























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