砂糖を抜いたマウスで血糖調節が乱れた
研究チームは、体重の近い健康なマウス12匹を2つのグループに分けました。
一方にはスクロースを含む低脂肪食を与え、もう一方にはスクロースを一切含まない低脂肪食を与えました。
実験期間は16週間です。
両グループには同程度のカロリー量が与えられており、「食べた量が違ったから結果が変わった」という可能性をできるだけ避ける設計になっています。
研究者たちは、体重や肝臓重量だけでなく、血糖の処理能力、インスリンへの反応、代謝に関わるホルモン、腸内細菌の構成、炎症の指標などを詳しく調べました。
すると意外なことに、砂糖ゼロの低脂肪食を食べていたマウスでは、体重や肝臓重量に大きな差がないにもかかわらず、代謝の健康状態が悪化していたのです。
具体的には、耐糖能の低下とインスリン感受性の低下が見られました。
耐糖能とは、体が血液中の糖をどれだけうまく処理できるかを示す能力です。
また、インスリン感受性が低下すると、血糖を下げるホルモンであるインスリンが効きにくくなります。
これらは、2型糖尿病のリスクとも関係する重要な変化です。
さらに、代謝や食欲調節に関わるホルモンにも広い変化が確認されました。
つまり今回の研究では、砂糖を完全に抜いたマウスが太ったから不健康になったのではなく、体重がほぼ変わらないまま、血糖調節やホルモン環境が乱れていたのです。
では、この変化は体のどこから始まっていたのでしょうか。



























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