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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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毎日30分のルーティンが認知機能の低下を予防する

2026.08.06 07:00:08 Thursday

「最近、人の名前がすぐに出てこない」「何をしようとしていたのか忘れてしまう」

こうした経験は、誰しも年齢とともに増えていきます。

この変化は自然な加齢の範囲で起こるものですが、場合によっては、認知症の前段階とされる軽度認知障害へ進む可能性もあります。

では、特別な機器や高価な教材を使わず、日常的な習慣だけで脳の働きを維持することはできるのでしょうか。

米ジョージ・メイソン大学(GMU)の研究チームは、音読、手書き、簡単な計算を毎日10分ずつ行う「StrongerMemoryプログラム」の効果を調査。

その結果、12週間にわたって1日30分のルーティンを続けた高齢者では、認知機能のスコアが向上していたのです。

研究の詳細は、2025年7月10日付で学術誌『Educational Gerontology』に掲載されました。

A simple 30-minute daily routine may help slow cognitive decline https://www.psypost.org/a-simple-30-minute-daily-routine-may-help-slow-cognitive-decline/
Can brain exercises mitigate cognitive decline? A quasi-experimental evaluation of the StrongerMemory program https://doi.org/10.1080/03601277.2025.2528677

「音読・手書き・計算」を毎日10分ずつ
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人間の記憶力や注意力、言語能力は、年齢とともに少しずつ低下する傾向があります。

しかし、脳の働きは年齢だけで一律に決まるわけではありません。

日常的に頭を使う習慣を続けている人ほど、加齢や脳の変化が起きても認知機能を保ちやすいとする「認知予備力」という考え方があります。

脳を積極的に使うことで、機能的なつながりが形成・再編成され、加齢による影響に耐える余力が生まれる可能性があるのです。

そこで研究チームが注目したのが、複数の能力を同時に使う「StrongerMemoryプログラム」でした。

研究には、59歳以上の男女102人が参加。

参加者はいずれも、自分の記憶力が以前より低下していると感じていましたが、認知症の正式な診断は受けていませんでした。

参加者は12週間にわたり、毎日10分間の音読、10分間の手書き、10分間の簡単な計算に取り組みました。

読む文章や本、手書きする内容は自由に選べたため、自分の興味に合わせて続けられる仕組みになっていました。

一見すると、どれも特別な脳トレには見えません。

しかし音読では、文字を目で追うだけでなく、声を出し、その音を自分の耳で聞く必要があります。

そのため、黙読よりも視覚、発声、聴覚、注意力を同時に使います。

手書きでは文章を考えるだけでなく、指先を細かく動かしながら文字の形を作らなければなりません。

簡単な計算も、数字を認識し、ルールに従って答えを導き出すため、集中力や論理的思考を必要とします。

つまり、この30分間には、記憶、注意、言語、運動、問題解決など、異なる脳の働きを組み合わせる狙いがあったのです。

参加者は基本的に自分の予定に合わせて課題を行いましたが、継続を支援するため、週に1回のグループ確認会にも参加しました。

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