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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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砂糖ゼロの食習慣が「逆効果になる」可能性を発見 (2/2)

2026.06.22 12:00:10 Monday

前ページ砂糖を抜いたマウスで血糖調節が乱れた

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砂糖ゼロで「腸内細菌の乱れ」が起きる?

チームが注目したのが、腸内マイクロバイオームです。

腸内マイクロバイオームとは、私たちの腸内にすむ膨大な細菌や微生物の集まりを指します。

これらの微生物は、食べ物の分解だけでなく、免疫、炎症、血糖調節にも関わっていると考えられています。

解析の結果、砂糖ゼロの低脂肪食を食べたマウスでは、腸内細菌のバランスが大きく変化していました。

特に、腸の健康を支え、炎症の調節にも関わるとされる有益な細菌が減っていました。

一方で、炎症やストレス状態と関連する細菌は増加していました。

この腸内細菌の変化に伴い、砂糖ゼロ群のマウスでは結腸に炎症の兆候が確認されました。

腸の組織構造が乱れ、粘液を分泌する杯細胞が減り、免疫細胞の浸潤や炎症関連分子の増加も見られました。

さらに影響は腸だけにとどまりませんでした。

砂糖ゼロ群のマウスでは、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝の兆候や、肝臓の炎症も確認されました。

この結果から研究者たちは、低脂肪食からスクロースを完全に取り除くことが、腸内細菌叢を乱し、代謝の恒常性を損ない、腸や肝臓の炎症を促進する可能性があると考えています。

ただし、この研究を「砂糖は健康に良い」と読むのは誤りです。

過剰な添加糖の摂取が健康に悪いことは、これまで多くの研究で示されています。

今回のポイントは、「砂糖を減らすこと」と「特定の食事条件でスクロースを完全にゼロにすること」は同じではない、という点にあります。

また、この研究はマウスを対象とした小規模な実験であり、各群は6匹ずつです。

そのため、人間でも同じことが起こるかどうかは、今後の研究で確かめる必要があります。

それでも今回の結果は、食事の健康効果を単純に「悪い成分を完全に抜けばよい」と考える危うさを示しています。

栄養は、ひとつの成分だけで決まるものではありません。

砂糖、脂質、食物繊維、タンパク質、腸内細菌、免疫反応が複雑に関わり合いながら、体の状態を形づくっているのです。

健康のために砂糖を控えることは大切です。

しかし、「今日から砂糖は一切摂らない」とストイックになりすぎず、多少は自分に甘くしてもいいのかもしれません。

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