画像
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
health

「ある野菜」の味や匂いを好む人は2型糖尿病・高血圧のリスクが低い

2026.06.26 07:00:03 Friday

新たな研究で、ある野菜の味やにおいを好む遺伝的傾向を持つ人は、2型糖尿病や高血圧のリスクが低い傾向にあることが示されました。

その野菜とは、料理の名脇役としておなじみの「タマネギ」です。

ただし今回の研究は、「タマネギを食べれば病気を防げる」と単純に結論づけるものではありません。

むしろ重要なのは、味覚や嗅覚に関わる遺伝子を使うことで、食事と病気の関係をより正確に調べられる可能性を示した点です。

研究の詳細は、豪クイーンズランド大学(University of Queensland)により、2026年6月1日付で医学誌『BMC Medicine』に掲載されています。

Your Taste For Onions May Reveal Something About Your Future Health https://www.sciencealert.com/your-taste-for-onions-may-reveal-something-about-your-future-health Taste and smell genes could help explain how diet influences disease risk https://news.uq.edu.au/2026-06-taste-and-smell-genes-could-help-explain-how-diet-influences-disease-risk
A biologically informed framework for instrument selection in dietary Mendelian randomization using chemosensory genetics https://doi.org/10.1186/s12916-026-04966-x

食事と病気の関係は、見た目よりずっと複雑

「野菜をよく食べる人は健康的だ」と聞くと、なんとなく納得しやすいものです。

しかし科学的に見ると、食事と病気の関係を調べるのは非常に難しい作業です。

たとえば、ある食品をよく食べる人に病気が少なかったとしても、その食品のおかげとは限りません。

もともと健康意識が高く、運動習慣があり、睡眠や収入など他の条件にも恵まれている可能性があります。

反対に、病気になった後で食生活を変えたために、見かけ上の関係が生まれることもあります。

そこで研究チームが注目したのが、味覚と嗅覚の遺伝子です。

私たちが「この食べ物は好き」「このにおいは苦手」と感じる背景には、味やにおいを感じ取る受容体の個人差があります。

そして遺伝子は基本的に、生まれた時点で決まっており、後から病気になったことで変化するものではありません。

この性質を利用すれば、「ある食品を好みやすい遺伝的傾向」を手がかりに、食事と病気の関係をより公平に調べられる可能性があります。

チームは今回、UK Biobankのデータを用いて、37〜73歳の成人16万人以上を対象に、30種類の味覚受容体遺伝子と295種類の嗅覚受容体遺伝子を調査。

さらに、140種類の食品に対する好みや摂取量との関連を分析しました。

その結果、ニンニク、グレープフルーツ、タマネギ、ワサビやホースラディッシュ、ソラマメ、塩を加える好みなど、さまざまな食品嗜好に関わる遺伝的関連が見つかりました。

そして、その中でも特に注目されたのがタマネギでした。

次ページタマネギ好きは2型糖尿病のリスクが低い

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

健康のニュースhealth news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!