信仰にともなう責任と犠牲
ビーガニズムの特徴の一つは、人種や性別と違って、その信仰に対する責任が人々に課されていることだ。つまり、それを信じることによって自分が払わなければならない犠牲を引き受けるだけの責任が求められるということである。
キリスト教を例にとると、日曜日に働くことに気乗りしないキリスト教徒の従業員が、会社を訴えた裁判がある。議論の余地はあるだろうが、日曜日の労働にそこまで反対するのであれば、日曜日に働く必要がない仕事を見つけるべきかもしれない。
従業員の1人が日曜日の労働に反対しているにもかかわらず、全従業員にそれを強いることは、間接的差別の一例ではある。だが、保護されるべき信仰に関わる問題とはいえ、日曜日の労働を従業員に求めることは、多くの国で合法と認められる可能性が高い。
