日本で水陸両用車といえば、都内をバスで観光した後、そのまま東京湾に突入する水陸両用バス「スカイダック」などが有名です。
一方、海外では個人で水陸両用車を所有し、マリンアクティビティを楽しむ人たちがいます。
アメリカのWaterCar社は 2013年から「パンサー」という水陸両用車を発売しています。個人での所有を目的に作られたのですが、なんとその値段は最低グレードでも約17,000,000円(158,000ドル)と超高額。
ちょっと一般人には手が届きませんが、海外では見た目がジープの「ラングラー」にそっくりなことでも有名なようです。
積んでいるのはホンダの3.7L V6 VTECエンジン 陸上で最高速度129 km/hの水陸両用車
水陸両用車の歴史は意外と古く、1961年に「アンフィカー770」という車が販売されていました。アンフィカー770に搭載されていたエンジンの出力は最大出力で75 psと非力で、車としての評価がイマイチでした。
そこで、2013年、WaterCar社が車としても満足に乗れる水陸両用車「パンサー」を作り上げました。
「パンサー」は、陸上では後部に積まれたホンダ製の「3.7L V6 VTECエンジン」によって後輪を駆動させます。また、水上では車体中央下部に取り付けられた「パンサージェット」という自社開発のV6エンジンでスクリューを回転させます。
このような優れたエンジンを載せることにより、陸上で最高時速129 km/h 、水上で最高時速72 km/hを叩き出しました。このくらいのパワーがあれば陸上でも移動手段として満足に使えますね。