ついに発見!体長わずか5ミリ?
マンボウの稚魚は、非常に小さいことで知られており、果てしなく広い海で一から稚魚を探すのは得策ではありません。
そこで、ニュージーランド・オークランド博物館のマリアンヌ・ナイガード氏は、これまでに採捕され、博物館内に標本として保管されている稚魚の中からウシマンボウを探すことにしました。
不運にもマンボウの稚魚は、成体の姿と似ていないことから、見た目だけでは種類の特定ができません。
そのため、ナイガード氏は、マンボウに詳しく、DNA分析に優れたオーストラリア博物館のケリン・パーキンソン氏とアンドリュー・キング氏に協力を要請しています。
長い苦闘の末、研究チームは、2017年にニューサウスウェールズ沖で採捕された個体の中に、ウシマンボウの稚魚を発見しました。
その姿がこちらです。
まるで金平糖のような愛らしい見た目をしています。体長はわずか5ミリで、DNA分析のために取り出した眼球は、極小の砂つぶ程度でした。
それでもDNA分析の結果、ウシマンボウの成体のDNAと見事に合致していました。
これは世界初の快挙であり、ウシマンボウのライフサイクルを明らかにする一助となります。
研究チームは今後、ウシマンボウの幼生〜成体になるまでの生育過程を解明するため、特定された稚魚を詳しく調べる予定です。
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