安楽死マシンVR体験会についての記載を記事下部に追記しました。
「死神博士」と呼ばれるフィリップ・ニチケ氏が、世界初となる3Dプリンタ製の安楽死マシンを発表しました。
このマシンは、ボタン一つで自らの命を終わらせることが可能。さらにそのカプセルは取り外すとそのまま故人の棺桶へと変わり、環境にも優しい仕様です。
しかし、これに異を唱える人々も多く、生命尊重派の団体は「このマシンは自殺を魅力的で普遍的なものにしてしまう」とその危険性を警告しています。
https://exitinternational.net/
いつでもどこでも……? 安楽死マシンがフリーのオープンソースで配布予定
フィリップ・ニチケ氏が作成したのは、「サルコ(Sarco)」という世界初の3Dプリント製安楽死マシンで、2018年初頭に発売を計画していると発表。彼は22年間にわたって安楽死の分野に従事し、「死神博士」という烙印を押されている人物です。
博士とエンジニアのアレクサンダー・バニックと、彼のNPOであるExit Internationalは、十分なテストをおこなった暁には、そのプリント用プログラムをフリーのオープンソース材料としてインターネット上に載せることを計画しているようです。それにより、このマシンは3Dプリンタでの作製が可能になり、世界中どこででも組み立てられるようになるでしょう。
しかし生命尊重派団体はニチケ博士を非難し、彼のマシンがアメリカ中で自殺の数を途方もなく引き上げる可能性があると警告しています。
ミズーリの看護師ナンシー・バルコさんは、生命を尊重する看護師の国際組織の代表です。彼女の娘は30歳の時自殺しました。「Final Exit」という自殺方法の利点と欠点を挙げる本を読んだ後、薬剤を乱用してしまったとのことです。
彼女は、どんな自殺幇助も乱用される余地があり、どんな場合でも自殺すら違法であるべきだと信じています。
「看護師として、私は本当に怒っています。」と彼女は語りました。「人々は繰り返し自殺を試みてきました。でも、それを簡単にするべきではないのです。このマシンは、自殺を美化し、簡単なことにしてしまいます」