ヒヤデス星団とプレアデス星団に接近する火星
ヒヤデス星団とプレアデス星団に接近する火星 / Credit: ofugutan
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星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2021年3月】

2021.03.03 Wednesday

今月の星の見どころ」では、「手軽に見られて観測しがいのある」天文現象にフォーカスし、オススメのBest3をピックアップしています。

3月になると、冬の星座は夜半には西の空に沈みはじめています。そのかわり、空高く昇る北斗七星をはじめ、春の星座が目につくようになってきました。

また、梅や桜が次々に咲き出すシーズンなので、花と月見が楽しみな季節ですね。

それでは、「星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2021年3月】」をご紹介します。

国立天文台ほしぞら情報(1) https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2021/03-topics02.html AstroArts(1) http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11698_ph210310 AstroArts(2) http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11693_ph210304 星空年鑑2021 https://amzn.to/3bNk7wb

今月見るべき!な天文現象Best3

Best3.10日(水)細い三日月と土星の共演

定番の美しい現象、細い三日月と惑星の共演です。

AstroArtsの情報によると、3月10日(水)の早朝細い三日月と土星が接近します。

厳密には、月の左下に木星と水星が出ているため、4天体の共演になります。

細い月と土星の接近
細い月と土星の接近 / Credit: ofugutan / AstroArtsの情報をもとに作成

とはいえ、いずれの天体も観測時刻の高度は非常に低いため、もっとも高く昇る土星と月が見られれば幸運というところ。

もちろん、近所に南東の空がひらけた場所がある、という方は、4天体の観測に挑戦してみましょう。

【3位にした理由】

Good!:天体を見つけること自体は楽。それに肉眼で観測可能。

Bad!:高度が低いため、観測場所を探すのが難しい。平日の早朝なので時間の確保が大変かも。

Best2.3月上旬、火星がプレアデス星団に接近

すでに2月末から注目している人も多いと思いますが、3月上旬に火星がプレアデス星団(すばる)に接近します

Astroartsの情報によると、最接近となるのは3月4日頃ですが、10日頃までは双眼鏡の同一視野で見えるそうですよ。

なお、下の図では23時頃となっていますが、高い建物が多い場所にお住まいの場合、もっと高度が高い21時頃に観測をした方が見やすいと思います。

火星がプレアデス星団に接近
火星がプレアデス星団に接近 / Credit: ofugutan

【2位にした理由】

Good!:星の知名度が高くて見つけやすい。また、期間が長くてチャンスが多い。

Bad!:肉眼で見えるが、春先はもやがかかって星が見えにくい日が多いので、双眼鏡の使用を推奨。

Best1.19日(金)火星と月、ヒヤデス星団の共演

火星はプレアデス星団に接近したあと、3月11日(木)から21日(日)にかけてヒヤデス星団の近くを通っていきます。

そして、3月19日(金)には、ヒヤデス星団と火星の間に、まだ細い月が位置します。

ヒヤデス星団の左端にあって目立つ赤い星が、おうし座の1等星、アルデバランです。

オリオン座の右を見ていくとたどりつく赤い星なので、見つけるのは簡単。

ヒヤデス星団のV字の形を肉眼で確認するのは難しいので、肉眼で楽しむ場合はアルデバラン、月、火星の共演となります。

できれば双眼鏡で見たりカメラで撮影したりして、星団の形をしっかり確認するのがおすすめですよ。

月が火星、アルデバランに接近
月が火星、アルデバランに接近 / Credit: 国立天文台ほしぞら情報

【1位にした理由】

Good!:観測しやすい。また、写真に撮ったら良い構図になりそう。

Bad!:特にないが、双眼鏡の使用を推奨。

以上、今月の星の見どころベスト3【2021年3月】でした。

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