今月見るべき!な天文現象Best3
Best3.10日(水)細い三日月と土星の共演
定番の美しい現象、細い三日月と惑星の共演です。
AstroArtsの情報によると、3月10日(水)の早朝に細い三日月と土星が接近します。
厳密には、月の左下に木星と水星が出ているため、4天体の共演になります。
とはいえ、いずれの天体も観測時刻の高度は非常に低いため、もっとも高く昇る土星と月が見られれば幸運というところ。
もちろん、近所に南東の空がひらけた場所がある、という方は、4天体の観測に挑戦してみましょう。
【3位にした理由】
Good!:天体を見つけること自体は楽。それに肉眼で観測可能。
Bad!:高度が低いため、観測場所を探すのが難しい。平日の早朝なので時間の確保が大変かも。
Best2.3月上旬、火星がプレアデス星団に接近
すでに2月末から注目している人も多いと思いますが、3月上旬に火星がプレアデス星団(すばる)に接近します。
Astroartsの情報によると、最接近となるのは3月4日頃ですが、10日頃までは双眼鏡の同一視野で見えるそうですよ。
なお、下の図では23時頃となっていますが、高い建物が多い場所にお住まいの場合、もっと高度が高い21時頃に観測をした方が見やすいと思います。
【2位にした理由】
Good!:星の知名度が高くて見つけやすい。また、期間が長くてチャンスが多い。
Bad!:肉眼で見えるが、春先はもやがかかって星が見えにくい日が多いので、双眼鏡の使用を推奨。
Best1.19日(金)火星と月、ヒヤデス星団の共演
火星はプレアデス星団に接近したあと、3月11日(木)から21日(日)にかけてヒヤデス星団の近くを通っていきます。
そして、3月19日(金)には、ヒヤデス星団と火星の間に、まだ細い月が位置します。
ヒヤデス星団の左端にあって目立つ赤い星が、おうし座の1等星、アルデバランです。
オリオン座の右を見ていくとたどりつく赤い星なので、見つけるのは簡単。
ヒヤデス星団のV字の形を肉眼で確認するのは難しいので、肉眼で楽しむ場合はアルデバラン、月、火星の共演となります。
できれば双眼鏡で見たりカメラで撮影したりして、星団の形をしっかり確認するのがおすすめですよ。
【1位にした理由】
Good!:観測しやすい。また、写真に撮ったら良い構図になりそう。
Bad!:特にないが、双眼鏡の使用を推奨。
以上、今月の星の見どころベスト3【2021年3月】でした。