バス運賃の中に紛れていた「古代のコイン」
このコインの存在が知られるきっかけは、1950年代のリーズ市交通局でした。
当時、ジェームズ・エドワーズという男性がバスや路面電車の運賃を回収して数える出納(すいとう)係として働いていました。
彼の仕事は、運転手が集めた運賃を回収し、毎日まとめて計算することです。
その作業の中で、彼はしばしば奇妙なコインを見つけていました。
偽物や外国の通貨など、イギリスの通貨として使えないものです。
エドワーズはそうしたコインを捨てる代わりに、家に持ち帰り、孫のピーターに渡していました。
ピーターはそれらのコインを宝物のように大切にし、小さな木箱に入れて保管していたといいます。
コイン収集家だったわけではありませんが、見慣れない図柄や外国の雰囲気に強く惹かれていたのです。
そして数十年が経った後、その中のある一枚のコインが彼の好奇心を刺激しました。
そこに刻まれた奇妙な図像と文字は、どう見ても近代のコインではなかったのです。

























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