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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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【史上初】頭突きをしあう「マッコウクジラ」の撮影に成功

2026.03.24 12:00:11 Tuesday

巨大な頭で知られるマッコウクジラ。

その頭は、これまで「音を出すための器官」として注目されてきましたが、実は“武器”としても使われている可能性が浮上しています。

英セント・アンドリューズ大学(University of St Andrews)はこのほど、マッコウクジラ同士が頭突きを行う様子をドローンによって世界で初めて撮影しました。

19世紀の捕鯨記録には「クジラが船に体当たりした」という逸話が数多く残されていますが、それは長らく伝説の域を出ませんでした。

しかし今回の研究は、そうした語りが単なる誇張ではなかったことを示す重要な証拠となります。

研究の詳細は2026年3月23日付で学術誌『Marine Mammal Science』に掲載されました。

Watch sperm whale headbutt another for no apparent reason https://www.livescience.com/animals/whales/watch-sperm-whale-headbutt-another-for-no-apparent-reason First-of-its-kind video confirms sperm whales really do headbutt https://www.popsci.com/environment/sperm-whale-headbutt-video/
Headbutting Behavior Between Sperm Whales Documented Using Unoccupied Aerial Vehicles https://doi.org/10.1111/mms.70153

伝説だった「頭突き」がついに科学で確認された

今回の研究では、2020年から2022年にかけて、ポルトガル領のアゾレス諸島、およびスペイン領のバレアレス諸島周辺でフィールド観察が行われました。

研究者たちはドローンを使い、水面付近にいるマッコウクジラの行動を上空から撮影。

その結果、複数の個体が互いに接近し、頭部を使って相手にぶつかる「頭突き行動」が確認されたのです。

実際の映像がこちら。音声はありません。

この行動はこれまで、18〜19世紀の船乗りや捕鯨者の証言として知られていただけで、科学的に記録されたことはありませんでした。

特に有名なのは1820年の「エセックス号事件」です。

この捕鯨船はマッコウクジラの衝突によって沈没したとされ、その出来事は後にハーマン・メルヴィルの古典小説『白鯨(モビー・ディック)』の着想にもなりました。

つまり今回の発見は、文学や歴史に残る逸話を200年越しに科学が裏付けたとも言えるのです。

さらに重要なのは、この行動が偶然ではなく、明確に「相手に向かって突進する形」で行われていた点です。

これは単なる接触ではなく、意図的な行動である可能性を示しています。

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