糖質の量がまるで違う3つの食事で痩せてもらう

試験に参加したのは、肥満があり、糖尿病予備群(糖尿病の手前の状態)と脂肪肝(肝臓に脂肪がたまりすぎた状態)もある大人55人です。
研究チームは参加者を無作為に3つのグループに分け、それぞれ違う食事法を続けてもらいました。
1つ目は、糖質(炭水化物)を極端に減らし、脂質を多くとる「ケトン食」です。
2つ目は、人気の食事法の1つである「地中海食」です。
3つ目は反対に、炭水化物を多くとって脂質を極端に減らした、植物中心の食事です。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(高タンパクの食事が寿命を縮めることが判明!炭水化物は敵じゃなかった)
期間はおよそ5か月で、食事はすべて研究チームが用意しました。
さらに参加者は毎週、研究の栄養士と面談し、決められた食事をきちんと守れるように支えてもらいました。
その結果、中身がまるで違う食事なのに、3つのグループはいずれもはじめの体重のおよそ10%を落としました。
ここで研究チームが注目したのは、体重計には映らない血糖値(血液中の糖の量)や肝臓の状態です。
カギになるのは、血糖値の調整を助ける「インスリン」です。
インスリンは、肝臓に「血液へ出す糖を減らして」と合図を送る役目も持っています。
そして糖尿病予備群の大きな特徴は、このインスリンが効きにくくなっていることです。
そこで研究では、筋肉や肝臓がインスリンにどれだけきちんと反応するか(インスリンの効きやすさ)を測りました。
まず筋肉では、3つの食事のどれでも、インスリンの効きやすさがはじめより約50%高まっていました。
改善の幅がそろっていたことから、筋肉については食事の中身よりも、痩せたこと自体が大事だったと考えられます。
では、同じだけ痩せた人たちの肝臓でも、やはり差は出なかったのでしょうか。





















