同じ痩せ方でも、「ケトン食」が肝臓の健康を最も良くしたと判明
同じ痩せ方でも、「ケトン食」が肝臓の健康を最も良くしたと判明 / Photo by Jenna Hamra on Pexels
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同じ痩せ方でも、「ケトン食」が肝臓の健康を最も良くしたと判明

2026.09.30 10:50:00 Wednesday

ダイエット中、朝いちばんに体重計に乗って、表示された数字に一喜一憂している人は多いでしょう。

けれども体重計が教えてくれるのは「何キロ減ったか」だけで、体の中で何が変わったかまでは映してくれません。

では、同じだけ痩せたのなら、どんな食事法で痩せても健康への効果は同じなのでしょうか。

米ワシントン大学医学部(セントルイス)の研究チームは、糖質の量がまったく違う3つの人気の食事法を比べる臨床試験で、この疑問を確かめました。

研究内容の詳細は2026年8月1日に『Cell Metabolism』にて発表されました。

Losing the Same Weight Didn’t Produce the Same Health Benefits (SciTechDaily) https://scitechdaily.com/losing-the-same-weight-didnt-produce-the-same-health-benefits/
Effect of diet macronutrient content on the cardiometabolic response to weight loss: A randomized clinical trial https://doi.org/10.1016/j.cmet.2026.07.020

糖質の量がまるで違う3つの食事で痩せてもらう

糖質の量がまるで違う3つの食事で痩せてもらう
糖質の量がまるで違う3つの食事で痩せてもらう / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

試験に参加したのは、肥満があり、糖尿病予備群(糖尿病の手前の状態)と脂肪肝(肝臓に脂肪がたまりすぎた状態)もある大人55人です。

研究チームは参加者を無作為に3つのグループに分け、それぞれ違う食事法を続けてもらいました。

1つ目は、糖質(炭水化物)を極端に減らし、脂質を多くとる「ケトン食」です。

2つ目は、人気の食事法の1つである「地中海食」です。

3つ目は反対に、炭水化物を多くとって脂質を極端に減らした、植物中心の食事です。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(高タンパクの食事が寿命を縮めることが判明!炭水化物は敵じゃなかった)

期間はおよそ5か月で、食事はすべて研究チームが用意しました。

さらに参加者は毎週、研究の栄養士と面談し、決められた食事をきちんと守れるように支えてもらいました。

その結果、中身がまるで違う食事なのに、3つのグループはいずれもはじめの体重のおよそ10%を落としました。

ここで研究チームが注目したのは、体重計には映らない血糖値(血液中の糖の量)や肝臓の状態です。

カギになるのは、血糖値の調整を助ける「インスリン」です。

インスリンは、肝臓に「血液へ出す糖を減らして」と合図を送る役目も持っています。

そして糖尿病予備群の大きな特徴は、このインスリンが効きにくくなっていることです。

そこで研究では、筋肉や肝臓がインスリンにどれだけきちんと反応するか(インスリンの効きやすさ)を測りました。

まず筋肉では、3つの食事のどれでも、インスリンの効きやすさがはじめより約50%高まっていました。

改善の幅がそろっていたことから、筋肉については食事の中身よりも、痩せたこと自体が大事だったと考えられます。

では、同じだけ痩せた人たちの肝臓でも、やはり差は出なかったのでしょうか。

次ページ肝臓で大きな差をつけた食事法はどれか

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