脳の「年齢」は画像から見積もれる

脳の老化というと、脳の組織が失われていく姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし今回の研究チームが注目したのは、失われた組織ではなく、脳のあちこちの領域がどう連絡を取り合っているかという「つながり方」でした。
対象は、3つのグループに分かれた若い世代から中年世代の大人、合わせておよそ1500人です。
参加者は、おおむね健康な人たちでした。
チームは、安静にしているときの脳の活動を脳スキャン(fMRI)で撮影しました。
そして脳を100の領域に分け、それぞれがどのくらい連動して動いているかを計算しました。
このつながり方のパターンをもとに、コンピューターのモデルが一人ひとりの「脳の年齢」を見積もったのです。
さらに、見積もった脳の年齢から実際の年齢を引いた差を「脳老化指数(BAI)」と名づけました。
この数値が大きいほど、脳が実年齢より老けて見えるということになります。
チームはこの指数と、記憶や集中力のテストの成績、気分の落ち込みの程度との関係を調べました。
加えて、1つのグループ(344人)では便を集め、腸内細菌の顔ぶれや、便に含まれる物質も詳しく分析しました。
若い世代や働き盛りの世代で、脳の老け具合は何と結びついていたのでしょうか。





















