ゲイは圧倒的に高学歴だがレズビアンは低学歴になりやすいと判明!
ゲイは圧倒的に高学歴だがレズビアンは低学歴になりやすいと判明! / Credit:Canva
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ゲイは高学歴だがレズビアンは低学歴になりやすいという研究結果

2021.11.24 Wednesday

ゲイは高学歴な傾向にあるようです。

米国ノートルダム大学(UND)で行われた研究によれば、ゲイは高学歴になりやすい一方で、レズビアンは低学歴になりやすいことが統計的に示された、とのこと。

データは米国のものですが、性的指向が学歴に非常に大きな影響を与えているのは確かなようです。

しかしいったいどうしてゲイだと圧倒的に高学歴になるのでしょうか?

研究内容の詳細はプレプリントである『SOC ARXIV』で先行公開された後に学術雑誌『American Sociological Review』への掲載が受理されたとのこと。

Study: Gay men earn undergraduate and graduate degrees at the highest rate in the US https://phys.org/news/2021-11-gay-men-undergraduate-degrees-highest.html
Intersecting the Academic Gender Gap: The Education of Lesbian, Gay and Bisexual America https://osf.io/preprints/socarxiv/26a8d/

ゲイは高学歴だがレズビアンは低学歴になりやすい?

ゲイは圧倒的に高学歴だがレズビアンは低学歴になりやすいと判明!
ゲイは圧倒的に高学歴だがレズビアンは低学歴になりやすいと判明! / Credit:Canva

性的指向が学問や社会的地位に与える影響を調べる試みは、古くから行われていました。

しかし2009年に米国の高校で性的指向の調査が行われるようになった結果、大規模な調査が可能になり、興味深い傾向がみえてきました。

分析によって見えてきた最も顕著な部分は、ゲイの男性の学歴の際立った高さでした。

米国において大学卒業者は全成人の36%ですが、ゲイの男性の大学卒業者は52%にも及んでいたのです(※アメリカの大学は入学に価値はなく卒業が重要視される)。

またゲイの男性が大学より上の修士号や博士号といった学歴を持つ率は約6%にも及び、通常の男性の約4%と比べると1.5倍になっています。

またこれらゲイの男性の高学歴な傾向は、白人・黒人・ヒスパニック・アジア人など主要な人種の全てに当てはまりました。

この結果は、性的指向が同性愛である男性は、他の性的指向の人々に比べて高学歴であることを示します。

一方で、レズビアンの女性は反対の傾向にありました。

かつては、レズビアンの女性が高学歴な傾向にある時期もありましたが、現代の米国においてレズビアンの女性であることは学歴に不利にはたらくようです。

特に著しいのは高校の中退率でした。

現代の米国において、レズビアンの女性の高校中退率は通常の女性の2倍に及んでいたのです。

米国においてはこれまで、女性のほうが一般的に学業成績が高く、レズビアンであればさらに学歴が高くなる傾向がありましたが、大きな変化が起きていたようです。

しかし、いったいなぜ性的指向がここまで学歴に大きな差をうみだしたのでしょうか?

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