承認欲求が学歴で満たされるかどうかは性別で違った
なぜ性的指向が学歴に大きな差をうみだしたのか?
これまでの性的指向とIQを調査した研究では、同性愛者と異性愛者の間に目だった差がないことが示されています。
また同性愛者になるか異性愛者になるかは豊かさや貧しさとはそれほど関係がありません。
つまりゲイの男性の学歴が高い場合、それは生まれつきの知能や両親の経済力とは関係が薄い、個人的な努力の結果と言えるでしょう。
問題は、なぜゲイの男性は学歴の獲得に努力を費やす傾向にあるかです。
研究者たちはこの疑問に対して、学問の成績は個人の努力でコントロール可能な領域であり、学問はゲイの男性の抑圧された承認願望を打ち込む先になった可能性が高い、とのこと。
しかし残念ながら現代の米国に生きるレズビアンの女性は、ゲイの男性のようにはいきませんでした。
その原因を研究者たちは、レズビアンの女性が高学歴になっても、承認欲求を周囲の社会が満たしてくれず、差別的な扱いが続くせいだと述べました。
どうやら性的マイノリティーの理解が高い米国でも、高校時代のレズビアンには強烈な色眼鏡がかけられたままのようです。
研究者たちは作られた性規範であるジェンダーと自らの性的指向であるセクシュアリティーは深く関与しており、LGBTQの学生たちのさらなる研究が必要であると述べています。
記事内容に一部誤字があったため、修正して再送しております。(性的嗜好→性的指向)