固体に見えるのに、実は液体
ピッチドロップ実験が始まったのは1927年です。
オーストラリアのクイーンズランド大学で、物理学者のトーマス・パーネルが学生向けの教育実験として準備しました。

実験に使われたのは「ピッチ」と呼ばれる物質です。
これはタール由来の黒い物質で、かつては船の防水材として使われていました。
常温では石のように硬く、叩けば割れるほどですが、物理学的には極端に粘度の高い液体に分類されます。
その粘度は水の1000億倍以上とも言われています。
パーネルはこのピッチを加熱してガラス製の漏斗に流し込み、約3年間そのまま静置しました。
そして1930年、漏斗の先端を切断し、ピッチが自然に流れ出る状態にしたのです。
ここから「ピッチドロップ実験」が正式に始まりました。
とはいえ、流れ出るといっても肉眼ではまったく動いているように見えません。
最初の一滴が下のビーカーに到達するまでには、なんと8年(!)もの時間がかかりました。
その後も滴はおよそ8年から10年に1回という、気の遠くなるような間隔でしか落ちません。
この実験が示しているのは、物質の「固体」「液体」という分類が、必ずしも見た目だけで決まるものではないという事実です。
時間軸を十分に長く取れば、私たちが固体だと思い込んでいるものも、ゆっくりと流れている可能性があるのです。

























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