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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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北海道のシャチは「2タイプ」に分かれていた

2026.01.23 12:00:39 Friday

北海道・知床半島沖や釧路沖では、毎年のようにシャチの姿が目撃されます。

観光船から見えるその黒白の体はおなじみに思えるかもしれませんが、実は長いあいだ「このシャチたちは、どんな集団に属しているのか」という基本的な情報は分かっていませんでした。

ところが今回、京都大学や北海道大学らの研究で、遺伝子を手がかりに調べた結果、北海道に来遊するシャチは2つの異なるタイプに分かれていることが明らかになりました。

研究の詳細は2025年12月17日付で科学雑誌『Marine Mammal Science』に掲載されています。

北海道の海には2タイプのシャチがいる ―北海道の海に現れるシャチのエコタイプ解明―(PDF) https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/260122_pr2.pdf
Whole Mitochondrial Genome Analysis of Killer Whales Reveals the Presence of Resident and Transient Ecotypes Around Hokkaido https://doi.org/10.1111/mms.70107

シャチには「エコタイプ」がある

シャチは世界中の海に生息していますが、どこでも同じ暮らしをしているわけではありません。

利用するエサや行動様式、遺伝的な系統の違いを総合して、シャチは現在「エコタイプ」と呼ばれる複数のグループに分けられています。

とくに研究が進んでいる北太平洋東部では、主に3つのエコタイプが知られています。

・魚を中心に食べ、サケを主食とする「resident(レジデント)」

・アザラシやイルカなどの海棲哺乳類を捕食する「transient(トランジェント)」

・サメを食べる「offshore(オフショア)」

です。

一方、日本近海はシャチ研究の空白地帯でした。

北海道では毎年シャチが観察されているにもかかわらず、彼らがどのエコタイプに属するのかは、はっきりしていなかったのです。

過去の観察や、ミトコンドリアDNAの一部を調べた研究から、哺乳類を食べるシャチがいる可能性は示されていましたが、魚食性の捕食行動は確認されておらず、部分的な遺伝解析ではエコタイプを判別できませんでした。

そこで研究チームは、より決定力のある方法として、ミトコンドリアDNAの全長配列を用いた解析に挑みました。

次ページ遺伝子が示した「2つの系統」

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