神様、設定を盛りすぎ。チートでキモカワな「ハダカデバネズミ」の世界
神様、設定を盛りすぎ。チートでキモカワな「ハダカデバネズミ」の世界 / Credit:Wikipedia
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神様、設定を盛りすぎ。チートでキモカワな「ハダカデバネズミ」の世界 (2/3)

2021.12.31 Friday

前ページ見た目:キモカワ系のインパクト

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機能:身体機能のポテンシャルがすごい

そんなハダカデバネズミは、驚異の能力を持っています。まるで、「異世界転生」もので見た目のステータスを犠牲に身体機能にポイント全振りしたのか?と言いたくなるほど。

30年も生きる

一般的なネズミではありえない驚異的な長さです。ハツカネズミなど多くのネズミの寿命は約2〜3年なので、普通のネズミの10倍の寿命を持っています。

老化しない

その長寿も納得なことに、老化しない唯一のほ乳類なのだとか。通常、ほ乳類は年齢が上がるにつれて死亡率が上昇しますが、ハダカデバネズミは変わりません。

生存期間のうち8割の期間は、活動量や心血管機能の低下や繁殖能力の低下のような老化の兆候も見られず、28歳を超える超高齢になってようやくその兆候が出るのだそう。

そんなハダカデバネズミは、医療分野からも人間の老化を食い止めるヒントが得られるのでは…?と、熱い視線で見られています。

がんに(ほぼ)ならない

要因は複数あると考えられていますが、がん抑制に特化した遺伝子の存在が明らかになっています。

飼育個体ではがんになった事例があるため、まったくならないわけではないですが、非常に高いがん抵抗性を持っています。

無酸素でも18分生きられる

ハダカデバネズミは空気が薄い場所だと酸素の消費をおさえるために仮死状態になります。なんとまったく酸素がない状態で18分も生きられるそう! 再び酸素が供給されると、復活して動き出します。

ハダカデバネズミはガス交換に乏しい地下数kmにおよぶトンネルで集団生活をしています。生息密度が高く、低酸素(~8%)高二酸化炭素(>10%)の過酷な環境にしばしばおちいるため、そこに適応したゆえと考えられます。

細胞がエネルギーを作るときに通常利用するのはグルコースで、これには酸素が必要なのですが、酸素が低下するとフルクトースの利用に切り替わる特殊な代謝機能を持っているのだそう。

とても省エネ

呼吸数が少なく、体温が32度と低く、エネルギーの消費量が低い省エネな生き物です。

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