トランスフォームする陸空両用ドローン
研究チームは、新しい材料1枚にプロペラと車輪、モーターを取り付けることで、車両と航空機へトランスフォーム可能な「陸空両用ドローン」を作りました。
「車両モード」では、機体が半分に折り重ねられた形状になって、4つの小さな車輪で地上を走行します。
しかし材料内部にヒーターで熱を加えると、機体は平らな形に戻り、「飛行モード」に変形するのです。
面白いのは、「車両モード」の4つの車輪が「飛行モード」では4つのプロペラの回転モーターとして機能しているところです。
これにより、従来の飛行ドローンと同じように空を飛ぶことができるのです。
またチームは、同じ材料を用いた潜水ドローンも開発。
実験では、ドローン上部と下部が平らな状態から袋の形に変形することで、水槽の底にたまったオブジェクトを回収することに成功しました。
さて今回の開発と実験により、新しい材料がもつ変形性能の有用性が示されました。
今後チームは、自己修復可能なマシンの開発など、この材料をさまざまな分野に適用していく予定です。