フィルターありの携帯型淡水化装置はエネルギー効率が悪い
市販されている淡水化装置の多くは、交換フィルターを用いて海水に含まれる粒子(塩分や細菌、ウイルス)を取り除きます。
しかし、海水がフィルターを通過するためには、高圧ポンプで強く押し出してもらわなければいけません。
そのため携帯用に小型化するのは難しいのです。
もちろん、いくつかの装置は既に小型化されていますが、ほとんどの場合、エネルギー効率が犠牲になっています。
たくさんのエネルギーを使って少量の飲料水しか得られないのです。
またフィルターを何度も交換しなければならず、遠隔地で利用できても、面倒で煩わしい部分が多かったようです。
では、これらの課題点を一気に解決することはできるでしょうか?
ハン氏ら研究チームは、フィルターに頼らない新しい携帯型淡水化装置を開発することにしました。