手軽に水中の推進力が得られる「小型水中スクーター」
水中スクーターとは、水中や水面で推進力を生み出す電動デバイスです。
一般的な水中スクーターは数kgから数十kgと高重量のものが多く、両手でしっかりとつかまなければいけません。
サイズも大きいので持ち運びが不便で、海を楽しみたい一般人にはハードルが高い器具でした。
ところがWaydoo社が開発した水中スクーター「Subnado」は、幅6cm・長さ38cm・重さ1.4kgの円柱型であり、非常にコンパクトです。
スクーターというよりは、身体のどこにでも装着可能な水中スクリューという感じです。
少し長めの水筒サイズなので、リュックのポケットに入れて簡単に持ち運ぶことが可能。
またサイズは小さいですが、内蔵された4つのプロペラにより、従来品よりも高い効率で稼働するようです。
Subnado1つで1.4m/s、2つで2m/sの最大速度を出すことができ、水深60mまで機能します。
Subnadoの一番の特徴は、どこにでも装着できるという点です。
前方に掲げて両手でつかんだり、片方の手に装着したりして、フィン(足ひれ)と併用できます。
また両足や腰に装着して「人間ジェット」みたいな遊び方もできそうですね。
さらにカヌーやサーフボードの裏に取り付けることで、自動で水面をすべる電動ボードに進化させられるでしょう。
きれいな水があれば、海に限らず、湖・川・プールなど、いろんな場所で楽しめるはずです。
ちなみにSubnadoは充電式となっており、1.2時間の充電で最大56分稼働します。
現在、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて支援募集中であり、329ドル(約4万2000円)でSubnado一式が入手できます。
これまでとは一味違った夏を楽しみたい方は、チェックしてみると良いでしょう。
ただ、電動キックボードのように、こうした手軽に高い推進力を得られるデバイスは人の多い場所でトラブルのもとになる可能性があります。
もし手に入ったとしても日本のプールや海水浴場で利用許可が下りるかは分からないので注意しましょう。