人間のような皮膚をロボットに与えるには?
AI技術の発展により、ロボットと人間が協働する社会の実現も近づいているように感じられます。
そうなると求められるのが、より人間らしさを持ったロボットでしょう。
ロボットが人間らしらを得るためには、皮膚の存在は欠かすことができません。
また柔らかい皮膚は、ロボット同士や人間との接触において、互いを守るためにも役立ちます。
従来のロボット皮膚にはシリコンゴムなどが採用されてきました。
しかし柔らかい皮膚は細かな裂傷を負いやすいため、作り物だとメンテナンスに大きなコストがかかります。
いちいち皮膚を回収して貼り直すとなると、かなり面倒なのは想像がつくでしょう。
そこで研究チームは、実際に「生きた皮膚」でロボットを覆うことにしたのです。
ここでまず問題となるのは、どうやって柔らかな皮膚を、ロボットのフレームに定着させるのかということです。
通常の皮膚移植では、皮膚のシートを上から貼り付けていくという方法を取りますが、凹凸の激しいロボットの表面に同じ方法で皮膚を貼り付けていくことは困難です。
攻殻機動隊のようなSFアニメを見ると、何か液体のようなものに機械の体を漬けてロボットの体に皮膚を定着させる描写がありますが、あのような方法は実際に可能なのでしょうか?