培養液に浸してロボット指に人間の皮膚をまとわせる

人間の皮膚はいくつかの層で成り立っています。
例えば「表皮」は、一番外側の層であり、内部の水分量を保ち保護するバリアとして働きます。
また「真皮」は、表皮のすぐ下にある大部分がコラーゲンで占められた層であり、生物らしい柔らかさやハリの源です。毛細血管や汗腺、神経が集まっている場所でもあります。
研究チームは、ロボット指を培養液に浸け、この表皮と真皮をそれぞれ順にロボット指に定着させていくことに成功しました。
まず、内部のワイヤーで関節が曲がるロボット指を開発。
そしてロボット指の土台ごと、人間の真皮組織を培養したコラーゲン溶液に浸しましました。

次いで溶液をゲル化。これにより真皮組織が収縮しロボット指を覆うように定着したのです。
この段階では、まだ真皮が露出した状態にあります。
そこで次にチームは、真皮組織の表面全体に表皮細胞を追加し、これを培養することで、表皮組織が表面に定着しました。
こうしてロボット指は、まるで本物の人間のように、2層の生きた皮膚を手に入れたのです。
では、人間の皮膚をもつロボット指には、どのような機能があるのでしょうか?





























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