老化した脳で何が起きているのか
脳の若さを保つ上で重要な役割を担っているのが、神経幹細胞です。
神経幹細胞は、新しい神経細胞を生み出す源となる細胞で、学習や記憶といった認知機能を支えています。
ところが、年齢とともに神経幹細胞は次第に活動を弱め、分裂や増殖をほとんど行わない休眠状態に近づいていきます。
その結果、新しい神経細胞が十分に作られなくなり、認知機能の低下が進むと考えられています。
この変化と深く関係しているのが、テロメアと呼ばれる染色体の末端構造です。
テロメアは細胞分裂のたびに少しずつ短くなり、その摩耗が進むと、細胞は増殖能力を失います。
神経幹細胞も例外ではなく、テロメアの短縮は老化した脳で神経幹細胞が働かなくなる大きな要因の一つとされています。
こうした背景のもと、研究チームは、神経幹細胞の機能低下を引き起こす仕組みを詳しく調べ、そこに介入できる分子がないかを探りました。























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